いま実現したいラグジュアリーな旅、最新の4つのトレンド

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新型コロナウイルスの感染の有無を確認するための検査、モバイルでのホテルのチェックイン、QRコードを使ったレストランでの注文など、パンデミックは私たちの旅を変化させた。それらのなかには、一時的なものもある一方、長期的なトレンドとなるものもあると考えられる。

以下、こうした状況のなかでフォーブストラベルガイドが選ぶ今年の「ラグジュアリーな旅」トップ4を紹介する。

1. ウェルネスを追及する旅


多くの人がいま、自宅以外で実感するウェルネスを求めている。アメリカン・エキスプレスが昨年9月に行った調査では、76%が「健康増進のための旅にもっとお金をかけたい」と回答。55%が「休暇中は滞在先で、ウェルネス関連のアクティビティに追加料金を払う」と答えている。

また、グローバル・ウェルネス・インスティテュートが昨年12月に公表した報告書によると、2020~25年のウェルネス・ツーリズムの年間成長率は、21%と予想されている。

2. 「死ぬまでにしたいこと」を実行する旅


パンデミックという危機の発生を受け、多くの人が、“夢の旅”を実現させようとしている。「死ぬまでに一度は」と思っていたことを、いま経験しておこうとしているのだ。

たとえば、カナダ・バンクーバーにあるシャングリ・ラ ホテルが行う「氷穴探検ツアー」や、ハワイにあるフォーシーズンズ・リゾート・フアラライが提供するシュノーケルとフィンだけを付けて深海に潜るエクストリームスポーツなどが人気だという。

3. より良い睡眠のための旅


米疾病対策センター(CDC)によると、米国の成人のおよそ3分の1は、推奨される7時間以上の睡眠を取ることができていない。睡眠不足は、2型糖尿病や心臓病、肥満、うつ病をはじめとするさまざまな健康上の問題につながり得る。

ニューヨークにあるエクイノックス・ホテル・ハドソンヤーズは、睡眠心理学の専門家の協力を得て、完璧な眠りのための環境を実現した客室を用意。防音壁と明かりが漏れない窓を採用した部屋は、睡眠に最も適した暗さや室温を実現している。
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文=Jennifer Kester、Forbes Travel Guide

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