「どう伝えるか」の大切さ、自信と温かさがこもった口調のコツ

Photo by Makiko Tanigawa / Getty Images


「間」を上手に取り入れる:沈黙を埋めようとして「えー」や「あのー」といったつなぎの言葉を入れるくらいなら、発話中に「間」を置いて、ひと息つこう。「間」の効果が最大限に発揮されるのは、ジョークのオチや、大事な意見を口にする直前に「間」を置いた場合だ。そうすると、聴く者は好奇心をそそられ、気持ちが盛り上がる。

温かさが伝わる話し方


もっと温かさの感じられる口調を身に着ける必要があるなら、次のやり方を試してみよう。

ハッピーな口調を心がける:幸せなとき(あるいは悲しいとき)は、それが声にも反映される。従って、誰かと話をしているときには、自分の気分を意識しよう。ヴァン=エドワーズは、怒っているときには絶対に電話に出ないよう助言している。

ウォームアップ代わりの挨拶をする:「電話をもらえて、とてもうれしい」というように、会話ができる喜びを表現するフレーズを使うと、安心感や親しみがわき、温かさが伝わる。

口調に変化を持たせる:単調な話し方をしていると、温かみが薄れてしまう。それよりも、口調に変化を持たせて、自分が伝えたいポイントを強調するよう心がけよう。

相手を促すあいづちを使う:「へえ」や「うんうん」のようなあいづちは、相手への同意を示す。「すごいね」「ワオ」など、相手を励ますような表現は、もっと話を続けるように促す。相手が確認を求めているときは、「なるほど!」「そうですね」などの表現を繰り返して、自然に相手と同調しよう。

話し方がうまい人のまねをする:自分の好きな話し方をする人をモデルとし、そのモデルになりきってみよう。その人の口調をうまく取り入れて、カリスマ性のある話しかたに近づくことができる。

避けたい話し方


優れた話し手になるためには、以下のようなマイナスの印象を与える話し方をしないよう、注意しよう。

質問ではないのに語尾を上げる:質問しているわけでもないのに、語尾を上げて文章を終えると(「アップトーク(up talk)」と呼ばれる)、いかにも不安そうに聞こえて、能力を怪しまれてしまう。語尾を上げるのはやめて、相手に知ってほしいことをはっきりと告げよう。疑問を呈してはいけない。

「しわ枯れ声」で話さない:文末などで、声帯を絞りながら低音で発声し、「しわ枯れ声」にする「ボーカルフライ(Vocal Fry)」には注意しよう。それでは伝える力が削がれてしまう。ひと息ついて、少し大きめの声で話すようにしよう。

自分の口調を意識しながら話をすれば、温かみと自信が自然と伝わるようになるだろう。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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