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2022.04.18 07:00

デリバリーからフィンテックへ変貌!東南アジアのスーパーアプリ「グラブ」


配車アプリからフィンテックへ


2012年にマレーシアで「MyTeksi(マイテクシ)」として生まれた配車アプリは、今や東南アジアを代表するスーパーアプリ「Grab(グラブ)」に成長。人口約2億7000万人を抱えるインドネシアを含む、8カ国の計400都市以上で、月間2500万人以上に利用されている。配車アプリとしてのプラットフォームの上で金融サービスを展開する、東南アジアのアプリならではの進化を遂げてきた。

2012 マレーシアで配車サービス「MyTeksi」を立ち上げる。
2013 「GrabTaxi」に変更。シンガポールなど3カ国に進出。
2014 「GrabCar」を開始。インドネシアとベトナムに進出。
2016 社名を「Grab」に変更。
2017 簡易決済アプリ「GrabPay」開始。カンボジアに進出。
2018 フードデリバリーサービス「GrabFood」を立ち上げる。
2019 金融サービス「GrabFinance」「GrabInsure」開始。
2020 シンガポールテレコムと“デジタル銀行”を立ち上げる。
2021 12月にSPAC(特別買収目的会社)で米ナスダック上場


グラブ◎2012年創業、シンガポールに本社を置く配車・簡易決済アプリ。共同創業者は、アンソニー・タンとタン・フイリン。配車アプリ「MyTeksi(マイテクシ)」として始まったが、フードデリバリーからフィンテックまで手がける「一体型プラットフォーム」として成長。今では東南アジアを代表する“スーパーアプリ”に。

アンソニー・タン◎配車・簡易決済アプリ「Grab(グラブ)」の共同創業者兼CEO。マレーシアの自動車部品メーカー「タン・チョン・モーター・ホールディングス」を経て、ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)でMBAを取得。グラブの前身は、2011年に彼がHBSの新規事業コンペ内で提案した配車サービス「MyTeksi(マイテクシ)」。

文=ジェシカ・タン 写真=ショーン・リー 翻訳=フォーブス ジャパン編集部 編集=上田裕資

この記事は 「Forbes JAPAN No.091 2022年月3号(2022/1/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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