Amazon Echoシリーズ最大のスマートディスプレイが生み出す価値

スマートディスプレイ「Amazon Echo Show 15」


アメリカにおけるスマートホームの利用状況との比較を踏まえて、アマゾンは今後日本でどのようにEcho Showシリーズが普及することを期待しているのだろうか。フレスコ氏の考えを聞いた。

「スマートホーム製品の利用状況に関する様々な調査データを見る限り、人々の期待感は日々高まっていることがわかります。日本でもスマート照明や見守りカメラなど、人気のあるデバイスが普及してきました。

これらのスマートホームデバイスがAlexa連携に対応していれば、Amazon Echoデバイスから音声や画面タッチにより操作したり、定型アクションによる自動操作が可能になることも広く知られつつあります。当社が掲げるAmbient Intelligenceのコンセプトも、その価値が世界のスマートホームユーザーに浸透してきた実感があります。

例えばアメリカの人々にとって『ホームセキュリティ』はスマートホームを導入する際に重要なサービスのひとつです。かたや、日本では『省エネ』について関心を持つ方が多いと聞きます。必要とされるサービスや機能については地域による違いもあります。アマゾンとしては今後もユーザーから寄せられる要望にいつも耳を傾けながら、必要とされる機能を拡張することに全力を注ぐ考えです」


フナイが日本市場向けに発売した、Alexaによる音声操作に対応するスマートテレビ。同じAlexa対応のWebカメラとリンクして、子ども部屋の様子をリビングのテレビで見守る機能も実現されている

筆者も発売前にEcho Show 15を体験する機会を得た。音声入力やパネルのタッチ操作へのレスポンスは期待以上に機敏で、AIアシスタントであるAlexaとより自然に応答を交わせる手応えに好感を持った。

現在、日本国内でのEchoデバイスの利用について、アマゾンは個人情報保護の視点から家族間での利用に限り推奨しているが、画面を大きくして情報の視認性を高めたEcho Show 15は、フェイスIDの登録上限である10人以下の小規模なオフィスでの使用にもフィットすると思う。今後はビジネスユースにAlexa搭載デバイスを活用するための環境整備も求められるのではないだろうか。

連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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文=山本敦

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