シリーズ最大Alexa搭載スマートディスプレイ
今から約5年前、音声によるAIアシスタント「Alexa」のハンズフリー操作に対応するスマートスピーカーとして誕生したAmazon Echoシリーズに、情報の表示と画面のタッチ操作にも対応するスマートディスプレイが追加された。
今回発売されたAmazon Echo Show 15(以下:Echo Show 15)は、音楽や動画の鑑賞が楽しめるだけではなく、カレンダーやリマインダー、ふせんにTo Doリストなどの情報を「ウィジェット」としてホーム画面に常時表示できる。価格は2万9980円。
本体に内蔵するカメラで登録されたユーザーの顔画像を認識して、各自のカレンダーなどウィジェットを仕分けながら表示する「ビジュアルID」という機能がEcho Show 15に新設される。家族のビジュアルIDを最大10件まで登録して、個人が登録した設定や機能を使い分けることもできる。
![](https://images.forbesjapan.com/media/article/46796/images/editor/67c265f5e1bcb03526e3b7d35c9b70c7.jpg?w=1000)
家族で共有しながら使える最適なサイズを探求
シリーズ最大サイズとなる15.6インチのスマートディスプレイの開発に踏み切った理由から、フレスコ氏に訊ねた。
![](https://images.forbesjapan.com/media/article/46796/images/editor/aa45b25a12f29297da9c211b54c01d55.jpg?w=500)
米Amazon Alexaデバイス バイスプレジデント ネディム・フレスコ氏
「Echo Show 15は家族のために設計したスマートディスプレイです。開発の途中段階ではいくつかの異なるサイズを試作して、大画面に適したユースケースを想定しながら入念に評価を繰り返しました。典型的な家庭に設置がしやすく、家族が共有しながら使える最適なサイズとして、さらにユーザーがコストパフォーマンスを感じられる販売価格に落とし込むことも踏まえています。ディスプレイは縦・横どちら向きにしても使えます」
Echo Show 15はクアッドコアCPUを中核とするアマゾン独自開発のプロセッサ「AZ2」を搭載する初のスマートディスプレイだ。高度な機械学習とAI処理を、クラウドを介さずデバイス上でよりセキュアに素速くこなせるよう設計されたプロセッサは、ユーザーが登録した声や顔情報のIDを的確に識別する役割などを担う。