フレスコ氏はEcho Show 15の操作性を極めてシンプルにすることにも注力したと振り返る。
「離れた場所からストレスなく音声操作ができるように、マイクや音声認識の精度を高めています。また当初は英語からの対応になりますが、Alexaと自然にヒューマンライクな会話を交わしながら操作できる機能も実装しています。
さらに『定型アクション』を登録すれば、Alexaに話しかけなくても天気やニュースを読み上げたり、宅内に設置したスマートIoT機器をユーザーの行動パターンに合わせて決まった時刻にアクションを実行する自動化設定もできます。Echoデバイスを使いこなすためにユーザーが何かを学ぶ必要はありません。いつもバックグラウンドでAIが賢くユーザーを支えてくれます」
本体にはネジどめが必要な壁掛け金具が付属するが、日本市場向けには壁の穴を目立たせることなく、ホッチキスを使って壁に固定できる「専用壁美人壁掛け金具」もオプションとして販売。このほか、テーブルスタンドも別売のオプションとして揃えた
ウィジェット機能の開発に外部パートナーを
もし家の中に複数のEchoデバイスがあれば、どの場所にいてもAlexaにつながるサービスを音声操作により呼び出せる「家まるごとAlexa」に対応するスマートホームを構築できる。
アマゾンでは、Alexaに対応する機器やサービスが織物(ファブリック)のように有機的に結びつきながら、ユーザーの生活空間に遍在するAmbient Intelligence(環境知能)のコンセプトを訴求している。Alexaと連携するサードパーティのデバイスは、毎年その種類・数がともに増え続けていることから、Alexaを中心とするアマゾンのAIプラットフォームは、実際にユーザーが便利さを実感できるものに育ってきた。
Echo Show 15から初めて搭載される「ウィジェット」は、そのSDK(ソフトウェア開発キット)を外部のデベロッパやサービスを提供するベンダーにも公開する。
「当初はクックパッドのレシピ検索など12種類のウィジェットが利用できます。ウィジェットはいまパートナーがSDKによる開発を進めており、その中のいくつかがファイナルステージを迎えようとしています。スマート家電の操作、ファイナンスからエンターテインメント、スポーツなど幅広いカテゴリーのウィジェットが揃う予定です。ウィジェットをほかのEcho Showデバイスにも対応させるかについては、いま明確な回答を控えますが、当社のデバイス開発チームは様々な挑戦に対して前向きに取り組んでいます」
ホーム画面に最大6件のウィジェットを選んで表示できる。いち早く対応したクックパッドのレシピ検索のほか、アマゾン以外のサードパーティーのデベロッパが手がけるウィジェットも徐々に出揃う