閉じる

PICK UP

金融市場に関する記事を中心に執筆

2015年3月31日にオープンした、世界で第100番目となる香港アップルストア。( photo by ronniechua / Bigstock )



物言う投資家のカール・アイカーンは、アップルの株価は「著しく過小評価されている」と今でも考えており、5月18日に目標株価を再び引き上げた。

アイカーンはアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)に宛てた公開書簡で、なぜ同社が誤って評価されていると考えるのかを詳しく記し、さらなる自社株買いを促した。

アイカーンは、ほんの数カ月前には216ドルと言っていたアップルの目標株価を240ドルに引き上げた。5月15日の同社株終値を86%上回る。

アップルの株価は翌週月曜(5月18日)におよそ1%値上がりし129.97ドルになった。

アイカーンの高い目標株価は、アップルがテレビと自動車に参入するという彼の観測に基づいている。

「アップルは合わせて2兆2,000億ドル規模と見られる2つの新市場(テレビには来年、自動車には2020年までに)に参入して両市場で優位に立つと我々は見ているが、こうした見方を投資家は全く評価に織り込んでいないようだ」と記している。

公開書簡には息子のブレット・アイカーンと同僚のデービッド・シェクターが名を連ねている。

「2兆2,000億ドルの市場機会は、アップルウォッチを除けばアップルの既存市場の3倍の規模に相当する」とアイカーンは言う。仮にそれが真実だとしても、アップルには自動車製造を始める計画があるとの兆候は見られない。アイカーンは「研究開発費を増額することは、理にかなっている」と指摘する。

先週、アイカーンは配車アプリの新興企業、ウーバーと競合するリフトへの出資を公表した。

「株価が240ドルに到達するためには一株当たり利益が12ドルなければならないが、2016年度には達成可能だ」とアイカーンは予想している。これはウォール街の大方の予想よりかなり高い。アイカーンはまた、アップルを純利益の18倍で評価しているが、市場の平均倍率である10倍よりも高く、むしろS&P 500の17倍に沿うものである。

「大手機関投資家やウォール街のアナリスト、ニュースメディアなどは皆アップルについて誤った評価をし続けている」とアイカーンは記している。

書簡でアイカーンはアップルが先月、自社株買いの承認額を500億ドル増やしたことを賞賛したが、さらに増やすべきだと主張している。「今こそもっと多額の買い戻しをすべきだ」と記している。

時価総額世界一を誇るアップルは巨額の手元現金を抱えている。昨年末の残高1,780億ドルはマイクロソフトの902億ドルやグーグルの644億ドルをはるかに凌ぐだけでなく、アメリカの法人企業全体の手元現金の10%を占めている。

文=ローレン・ゲンスラー(Forbes)/ 翻訳編集=上田裕資

記事が気に入ったら
いいね!しよう

LIKE @Forbesjapan

Forbesjapanを
フォローしよう

FOLLOW @Forbesjapan

あなたにおすすめ

合わせて読みたい