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金融の善悪、不穏について執筆

GongTo / Shutterstock.com

著名投資家のスタンレー・ドラッケンミラー氏によると、米国は金融危機以来続いてきた強気の市場から、弱気の市場へと変わってきたという。 そうした考えから彼は、自らの事業に再投資する成長株を買い、投資を減らして株主へのリターンを増やすいわゆるバリュー株や景気循環株を空売りしていると語った。

11月3日、ニューヨークタイムズが主催のDealBook会議で同氏は「私自身は大変弱気になっている。強気になることは考えられない」と話した。

ヘッジファンド界の巨人、デュケーヌ・キャピタルの元経営者であるドラッケンミラー氏は、現在、ベータ値が高く市場全体よりも成長の速い株を買っていると話した。「株を買い戻し、循環的成長を必要としている多くのバリュー企業株を空売りしている」

彼の考えによると経済的背景が不透明ななか、成長企業のパフォーマンスは市場全体を上回っていく。支持するのは、四半期の業績予想や株式アナリストを重視する企業よりも、商品や市場でのポジショニングに長期投資する企業だ。

 「多くの人々が短絡的な行動に走っている」と語る同氏は、過去9年間で3度しか市場予想を下回っておらず、大量の株を買い戻す過程にあるIBMをネガティブに評価する一方、アマゾンを高く評価している。

IBMが売上げの縮小とともに研究開発資金を削減している一方で、アマゾンは2桁の成長率にも関わらず売上げに占める研究開発資金の割合を倍にしているという点が二社の違いだ。

「アマゾンが大好きだ。彼らは未来に投資している。ベゾスは独占主義者だがね」

IBMについては「変わるとは思えない」と述べた。

IBMのスポークスマンは、人工知能システムのワトソンに見られるブレークスルーを強調し、IBMの研究開発費は「総売上げの6%、ソフトウェア売上げの12%を堅持している」という事実を示し、反論した。

ドラッケンミラー氏はまた、ユーロの空売りをも考えている。円の急速な下落等の為替変動は数カ月ではなく数年に及ぶため、ドルに対するユーロ安の局面は未だに続いているという。

2014年5月、欧州中央銀行のマリオ・ドラギ総裁が緩和を始めると、連邦準備制度理事会のべン・バーナンキ議長は金融刺激策を次第に縮小させる決定を下した。ドラッケンミラー氏は、欧州でのさらなる緩和策と連邦準備制度理事会による利上げによって新たな緩和の局面が生まれると考えている。

編集=上田裕資

 

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