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2022.02.26 12:30

二酸化炭素の削減に 箱詰めワインが市場シェア増やす


米国でBIBが受け入れられるようになったのはつい最近かもしれないが、他の地域では既にBIBが活用されてきた。BIBが隙間を見つけた欧州市場では、これが成長セグメントとなっている。

フランスの市場調査からは、BIBがスーパーのワインの売り上げの44%を占めるとされていて、欧州全土の地元のワイン協同組合で人気の選択肢となっている。チリワイン生産者組織であるワインズ・オブ・チリ(Wines of Chile)は、バッグインボックスの輸出量が2020年に19%以上成長したと報告している。

包装材を提供するスマーフィット・カッパ(Smurfit Kappa)と調査会社ワイン・インテリジェンス(Wine Intelligence)の調査では、フランスと英国で2020年後半から2021年初めまでの半年間で、BIBワインの消費者が新たに約370万人増えたと報告している。

フューチャー・マーケット・インサイツのアナリストは「柔軟で持続可能なパッケージへの需要の増加が、特に食品・飲料のセクターで売り上げをけん引し続けるだろう」と述べ、「需要の増加に対応するため、企業はさまざまなイノベーションに焦点を当てている」と語った。

消費者はイノベーションに適応している。タブラス・クリーク・ワイナリーは先日、初めてBIB商品を導入した。ハースは今こそ、消費者が果たして箱入りの高級ワインを購入したいと思うかどうかについて「疑問に終止符を打つ」べきだと述べた。

ハースは「当社では、この目的でBIBを試すことに決めた」と記している。同ワイナリーはグルナッシュ、ムールヴェードル、クノワーズをブレンドしたパテリン・デ・タブラス・ロゼ2021年の100ケース分を、3リットルのBIBパック300個に作り替えた。

同商品はワインクラブの会員向けに発表後わずか4時間で売り切れ、ソーシャルメディアで提供を求める人も出た。あるファンはインスタグラムに「より高品質な箱入りのワインを探してきた。皆さんや他の生産者から今後もっと提供されるようになることを望んでいる」と書き込んだ。

翻訳・編集=出田静

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