テクノロジー

2022.02.05 11:00

コンパクトで機能も充実 「Beats Fit Pro」ハンズオン


Beats Fit Proが搭載するノイズキャンセリング機能の消音効果を屋外やカフェ等で試してみた。

本体側面パネルに内蔵するボタンを押すと、コンテンツの再生・一時停止操作のほか、ノイズキャンセリングと外部音取り込み機能のモードが切り換えられる。ノイズキャンセリングをオンにすると、バスや地下鉄の走行音が静まり返り、コンテンツの音声に深く入り込める。


イヤホン本体のリモコン操作、またはiPhoneの場合はコントロールセンターからイヤホンのボリュームゲージを長押しすると画面のメニューが立ち上がり、ノイズキャンセリングと外部音取り込みの切り替えができる

外部音取り込みとは、イヤホンの内蔵マイクで環境音を取り込み、再生中のコンテンツの音とミックスして聴ける機能だ。こちらのモードに切り換えると、イヤホンを装着したまま、近くで話す人の声が明瞭に聞こえる。屋外を移動しながら音楽を聴く際には、外部音取り込みを有効にする方が安全に楽しめる。

バランスの良いサウンド 心地よい装着感が長く続く


イヤホンもまたオーディオ機器であることから、すべての製品に「音質の違い」がある。ビーツはブランドの誕生直後はヘビーな重低音再生をトレードマークとしてきたが、最新モデルのBeats Fit Proのサウンドはとてもナチュラルバランスで、様々なタイプの音楽に気持ちよく“フィット”する。中高音域もシャープで見晴らしがよい。例えば、ボーカルの声の質感、楽器の音色をとても鮮やかに再現する。

低音はむやみに量感を押し出すタイプではなく、タイトに引き締めた力強さが魅力。アップテンポなロックやジャズの楽曲を聴くと、驚くほどの熱量が伝わってくる。動画配信サービスで映画など再生してみると、この小さなイヤホンが描く音場の雄大なスケール感、ディティールの鮮明さが印象に残るはずだ。


ビーツが独自開発したシリコン製のイヤーチップと、イヤホン本体に固定されているウィングチップにより安定したフィット感が得られる。L/M/S各サイズのイヤーチップから耳に合うサイズを選び、消音効果を高めたい。

人の声をナチュラルに再現できるイヤホンなので、ビデオ会議の音声コミュニケーション用のアイテムとしても最適だ。長い時間使っても聴き疲れしにくい。

イヤホンに内蔵するバッテリーだけで、ノイズキャンセリング、または外部音取り込みの機能がオンのまま連続約6時間のリスニングに対応する。ケースによる充電を繰り返せば、トータルで約27時間も使えるので、長時間に及ぶ移動中に充電を繰り返す手間が要らない。
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文=山本 敦

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