Beats by Dr. Dre(以下:ビーツ)の新製品「Beats Fit Pro」もまた、高性能なノイズキャンセリング機能を搭載する充実のワイヤレスイヤホンだ。
ビーツのイヤホンはなぜiPhoneと相性が良いのか
ビーツの立ち上げには、ヒップホップシーンの著名なミュージシャン兼プロデューサーであるドクター・ドレーが深く関わっている。2009年に最初のヘッドホンを発売してから、米国最先端の音楽シーンとリンクするブランドとして脚光を浴びた。2014年にアップルのグループ傘下に加わった後にも、最先端のテクノロジーに裏付けられた高音質と多彩な機能、スタイリッシュなデザインの3拍子が揃うポータブルオーディオのブランドとして、幅広い音楽ファンから支持を集めている。
現在、ビーツはアップルと密接に連携を取りながら製品を開発している。互いに得意とする分野のノウハウを共有しながら、それぞれに個性的なポータブルオーディオ製品をつくり、育んできた。
アップルがポータブルオーディオ製品向けに開発するシステムICチップの「Apple H1」は、ビーツの最新ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンにも採用されている。そのメリットはBeats Fit Proにも活きている。
例えば、充電ケースを開いたイヤホンをiPhoneに近づけるだけで、素速くペアリング設定が完了する。イヤホンが手元に見当たらない場合にはiOSの「探す」アプリによる探索もできる。iPhoneのユーザーには、アップルのAirPodsシリーズと変わらない使い勝手を実現していると言えばわかりやすいだろうか。
充電ケースのフタを開いて、ロックを解除したiPhoneにBeats Fit Proをケースごと近付けると画面のガイダンスが表示される
Beats Fit Proのほかにも、ビーツは左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンとして現在「Powerbeats Pro」と「Beats Studio Buds」の3機種をラインナップに揃えている。2万4800円(税込)で販売されているBeats Fit Proの価格は両モデルの中間に位置付けられるが、視点を変えて見ると、本機は「最先端テクノロジーを詰め込んだフラグシップ」と捉えることもできる。