ビジネス

2021.11.04 07:30

日本発テクノロジー「QRコード」、コロナ禍の米国で再ブーム


QRコードをキャリアに活かすには?


こうしてQRコードは復活を遂げ、今後も定着することになりそうだ。そこで私は考えた。キャリア志向の職業人がこれを活用して個人のブランド力を高め、ステークホルダーと深くつながる方法はないだろうか?

QRコードをキャリアに活かすという発想はこれまでなかったもので、いちはやく取り入れるメリットはそこにある。斬新なものは目を惹く。もちろん、みんなが同じことをやり出したら、目新しさはなくなってしまう。だからもし「革新性」があなたのブランドの特性のひとつなら、QRコードはあなたのキャリア戦略にぴたりとはまるだろう。以下に具体的な活用法を紹介する。

自己PR用に


仕事の履歴書を送るときにQRコードを添付して、リンクトインのプロフィールやあなたの強みをアピールするウェブサイトに飛んでもらおう。これはもちろん、将来の雇用主に紙の(もしくはPDFの)履歴書を送る場合だ。


GettyImages

就職フェアなどで直接会って話せる場合は、QRコードが特に効果を発揮する。礼状は電子メールではなく、郵便で送るのがいいだろう。毎日山のように届く電子メールより確実に目立つからだ。採用担当者への礼状にQRコードを添付すれば、あなたの個性や強みを改めて印象づけるサイトや、特別な感謝を伝えるページに飛んでもらうことができる。

カンファレンスや交流会で


今はまだ考えられなくても、そのうちまた対面の交流会や展示会やミーティングが行われる日がやってくる。知り合った相手とのつながりを保つために、QRコードを使ってあなたのウェブサイトやリンクトインのプロフィールに誘導しよう。

名刺や名札にQRコードを入れておくといいだろう。本気で狙っていくなら、服やビジネスバッグに貼っておくのも妙策だ。会話のきっかけを作り、話を弾ませるのに大いに役立つだろう。


GettyImages

プレゼンテーションで


プレゼンテーションを行うとき、スライドにQRコードを加えることで、参加者はそのトピックに関する詳しい情報を入手したり、SNSアカウントにアクセスしてあなたをフォローしたりできる。オンラインのプレゼンテーションの場合、QRコードからアンケートに飛べるようにすれば、見ている人はパソコンのプレゼン画面とアンケート画面を行ったり来たりすることなく、スマートフォンでアンケートを開くことができる。

幸い、Bitly(ビットリー)などの短縮URL作成サイトでは、サービスの一環として自動的にQRコードを作成してくれる。やはりこのQRコード、今度はそう簡単に廃れることはなさそうだ。

関連記事:「QRコード」で変わる米外食業界。ウーバー超えの新業態も

翻訳・編集=大谷瑠璃子/S.K.Y.パブリッシング・石井節子

ForbesBrandVoice

人気記事