ビジネス

2021.12.25 12:00

NY発のピアス専門チェーン女性創業者が狙うコロナ後の成長

写真はイメージです(Photo by Edwin Chen on Unsplash)


「エクスペリエンス」を重視する戦略


その結果、2人はスキンケア企業のGlossierや、メガネブランドのWarby Parker(ワービーパーカー)の流れを汲んだエクスペリエンス重視の小売スタートアップであるStudsのアイデアを思いついた。
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2019年11月にStudsは、First Round Capitalの主導で300万ドルのシード資金を調達し、翌年のThrive Capitalが主導したシリーズAで900万ドルを調達した。

その後、パンデミックが発生し、Studsはニューヨークの2店舗を閉鎖して、Eコマースに特化して営業を継続した。そして、今年の夏に店舗を再開すると顧客が再び店に戻ってきた。「イヤーピアスは、パンデミックの中でも楽しく刺激的なものであり続けた」とババースは語る。

今年の売上は、8桁に達する見込みで、評価額が推定約1億ドルのStudsは、ニューヨークのノリータ地区にあるスタジオを再開し、さらに市内に2つの店舗をオープンする予定だ。また、オースティン、ボストン、ロサンゼルス、マイアミでも新規の店舗を計画中だ。
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Studsの売上の約70%は、スタジオでのピアス販売で、残りの30%はオンラインでのジュエリー販売だ。同社のピアスの価格はシングルで約20ドル、ペアで約40ドルだ。

同社の店舗では、顧客に簡単な手術を施すこともあるが、ハーマンによるとピアス業界は比較的規制が緩いため、これらの手術にかかる保険は、大きなコストにはならず、店舗の開設や維持にかかる経費も安いという。

店舗とEコマースの組み合わせ


Thrive CapitalでStudsへの出資を率いたNabil Mallickは、Glossierと結婚式関連のスタートアップのZola.comの取締役を務めている。MallickはStudsの顧客獲得戦略が、クールな店舗で顧客を惹きつけ、オンラインに誘導するWarby Parkerに近いと述べている。

ハーマンによると、Studsの顧客の30%がリピーターで、彼らはスタジオの洗練されたムードと、店のピアッサーによるカスタマイズされたカウンセリングに魅了されている。
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編集=上田裕資

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