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東京ディープチャイナ

池袋の四川料理店の前に駐車しているのは中華専門デリバリー「anydeli」の配達車

コロナ禍で飲食業界が苦戦を強いられている。とりわけ酒類の提供制限がある居酒屋や、店内飲食がメインとなるファミリーレストランなどへの影響は大きく、外食大手の業績も厳しいものがある。

一方、好調なのがファストフードの業態だ。ドライブスルーやテイクアウト、デリバリーが好調で、むしろ売上を伸ばしている。

町を歩くと、黒い角型のリュックを背負い、自転車やバイクで通りを駆け抜ける配達人の姿を目にするのは、もはや日常と化した。「ウーバーイーツ」をはじめとするフードデリバリーのプラットフォーム事業者の隆盛は目にも明らかだ。


バイクを利用した快速デリバリーサービスもある

しかしそんななかで、ウーバーイーツとは明らかに違う、ブルーや黄色のジャケットを身につけ、リュックを背負う配達人を見かけたことはないだろうか。

彼らは中華専門のデリバリーサービスの配達人だ。池袋や高田馬場、新大久保など、中国語圏から来日した人たちが経営する「チャイニーズ中華」の店が多いエリアで見かけることができる。

配達を指定したのは池袋の公園


いま、東京都内では、主に「EASI」「HungryPanda(ハングリーパンダ)」「飯大将」「anydeli(エニデリ)」という4つの中華専門のデリバリーサービスが存在している。これらはウーバーイーツなどと同様に、スマホにダウンロードした専用アプリを使って外食店から料理の配達を注文できる。

筆者は何度か試したことがある。指定した配達先は、豊島区の南池袋公園。実をいえば、筆者の自宅や職場はチャイニーズ中華の出店地域ではないので、あえて利用可能な池袋に出向いた。ウーバーイーツもそうだが、これらの中華専門のデリバーサービスも、自宅やオフィスだけでなく、公園のベンチまで届けてくれるのだ。

その日に利用したのは、ブルーを基調に白抜きのパンダのマークが目印のハングリーパンダ。アプリを起動すると、登録店舗のリストが並ぶ。さすがはチャイニーズ中華の出店数が都内最多の池袋、軽く80軒を超える店が表示された。


ハングリーパンダのトップページには「四川料理」「香港料理」「麻辣香鍋」「小吃」「スイーツ」などジャンル別の分類がある。これは今日の全世界の中華トレンドでもある

以前、池袋西口公園でもうひとつの中華専門デリバリーサービスのEASIを利用したことがあった。そのときは、料理名の漢字の総画数が57という話題性からビャンビャン麺を注文した。わずか15分くらいで届いたものの、麺料理だったためか、できたてを店で食べるほうがいいと感じた。

文=中村正人 写真=東京ディープチャイナ研究会

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