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大学の専攻科目の選択は決して容易ではない。自分が情熱を持っていることを追い求めるのが最善だと言う人もいれば、将来得られる給与の見通しの方がより重要だと主張する人もいる。しかし、この両方の良いところを得られればそれがもちろん最善だ。

報酬調査サイト「ペイスケール」が米国で2020~21年、学位取得後の卒業生の収入を分析したところ、学校によってキャリア初期の給与水準には顕著な違いが存在した。特にSTEM(科学、技術、工学、数学)分野に重点的に取り組んでいた大学は、上位に入ることが多かった。

同社の分析によると、学士号取得後のキャリア初期の給与が米国で最も高いのはサミュエル・メリット大学だ。同校卒業生の、キャリアを開始してから5年間の半ばにおける手取り給与は、年平均約9万3900ドル(約1040万円)だった。

サミュエル・メリット大学はカリフォルニア州オークランドにある私立大学だ。保健科学に焦点を当てていて、看護や作業療法、理学療法、手足治療医学などの課程を提供している。

2位になったのは、こちらも私立大学のハーベイ・マッド大学で、卒業生のキャリア初期の手取り給与の平均値は約9万1400ドル(約1010万円)だった。同校はカリフォルニア州クレアモントにあり、科学・工学に特に力を入れている。

3位はマサチューセッツ工科大学(MIT)で、学士号取得者のキャリア初期の手取り給与は平均約8万8300ドル(約970万円)だった。

ペイスケールは、初任給が最も高いのはハーバード大学やプリンストン大学など「アイビーリーグ(米国の名門大学群)」で学位を取得した人だと考えられることが多いものの、卒業生の給与中央値が最も高いのは工学系プログラムが充実した小規模大学の卒業者の方が多いと説明している。

ペイスケールのランキングで上位に入った教育機関の大部分には、ある大きな共通点がある。それは、価値あるSTEM分野の資格を持つ、エンジニアなどの労働者を多く輩出していることだ。

新卒者の給料が高い米大学は次の通り。かっこ内数字は、各大学で学士号を取得した新卒者のキャリア初期の給与平均値で、キャリアを始めて5年たつまでの半ばの従業員の給与(2020~21年)

サミュエル・メリット大学(9万3900ドル/約1040万円)
ハーベイ・マッド大学(9万1400ドル/約1010万円)
マサチューセッツ工科大学(8万8300ドル/約970万円)
カリフォルニア工科大学(8万7600ドル/約960万円)
チャールズ・R・ドリュー医科理科大学(8万5700ドル/約950万円)
米国商船アカデミー(8万4300ドル/約930万円)
スタンフォード大学(8万1800ドル/約900万円)
ウェッブ・インスティテュート(8万1500ドル/約900万円)

翻訳・編集=出田静

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