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日本と世界の「教育のこれから」

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コロナ禍で顕在化した社会的弱者としての女性の立場を、どうすれば教育を通じて改善でき得るのか。前回のコラムでは、その解に迫るため、そもそも教育とジェンダーギャップにどのような関係があるのかをデータを紐解きながら考えてみた(*)。今回は、具体的なソリューションについて、読者の皆様と一緒に考えたい。

女子のSTEM教育を推進すれば良いと言うほど話は単純ではないのではないか、と前回書いたことへの補足ともなるデータが、以下である。OECDのPISAテストで、理数系のスコアが秀でている15歳の生徒が、どの程度サイエンスまたはエンジニアリングに職を得たいと思っているかを表したグラフだ。

なんと、日本は男女ともにOECD諸国最下位。そもそもエンジニアリングやサイエンスという職業そのものが、中高生のいわゆる“リケジョ”に理解されておらず、かつ全く人気がないのである。


●が男子、◇が女子 出所:OECD “PISA2018(Volume ll):Where All Students Can Succeed”

同じデータを医療系の職を希望する生徒の比率で見ると、日本はOECD平均より若干低い程度の位置にある。看護師なども含めると、理数系が得意な女子生徒の医療系キャリア志望率は25%と、男子の12%を上回っている。

先日、メルカリの山田進太郎社長と話していたところ、この点について興味深いことを仰っていた。

「ネット業界は20年くらい前は、僕みたいにインターネット好きが高じて起業したとか、システムエンジニアやっていたけどプログラミングが好きで転職してきましたというような人しかいませんでした。エンジニアの給料も500万円前後というイメージ。でも最近は違う。ネット企業の稼ぐ力が向上したことで、給与は右肩上がりになっています。メルカリでエンジニアの平均年収は1000万円以上だし、数千万円という社員も何人もいます。そういうことがまだまだ若い人たちに知られていないんじゃないかと思うんですよ」

進太郎さんは、「給料面だけでなく、ワークライフバランスの面から見ても、エンジニアリング業界は大きく変わってきています」として、次のようにも付け加える。

文=小林りん

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