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起業家たちの「頭の中」

マクアケ代表取締役社長 中山亮太郎(提供:DIMENSION NOTE)

アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」を展開する株式会社マクアケ。2019年には東証マザーズ市場へのIPOも果たした。そんな同社を牽引する代表取締役社長 中山亮太郎(なかやまりょうたろう)氏に、起業家にとって重要な素養、成長事業の創り方などについて、DIMENSIONの吉田俊也が聞いた(全3話中1話)


「勝負強さ」「穿ち癖」「想いの編集力」


──中山さんが考える、起業家にとって重要な素養を3つ挙げるとするとなんでしょうか?

1つめは「勝負強さ」。

どんなに戦略が良くてもスキルが高くても、最後に勝てなければ意味がありません。勝負所でしっかり成果を出せる「勝負強さ」を持っていること。これは成功する起業家に共通する素養だと思います。

2つめが常に物事を穿った目で見る「穿(うが)ち癖」。これは決してネガティブな意味ではなく、「本質を見抜く」「周囲に惑わされない」という意味です。

特にテクノロジー周りの領域では、毎年のように実体経済を伴わない「概念ワード」がいっぱい出てきますよね。そしてそれを評論家やメディア、投資家がもてはやすので起業家は振り回されがちです。

トレンドを素直に活用するという姿勢はもちろん大切ですが、それとは裏腹に、安易にトレンドに流されずに世の中の仕組みの本質を「穿ち癖」で見抜くことが重要です。

3つめは「想いの編集力」。

世の中の人々の「想い」はまさに十人十色。会社で一緒に働く仲間の「想い」も、ビジョンに共感して同じ方向を向いているように見えても微妙に違ったりするものです。

この様々な想いをどう紡ぎ、ビジョンと結びつけ、一枚岩なチームを作っていくか。これがトップの重要な仕事であり、「想いの編集力」が試されるのです。

──1つめの「勝負強さ」とは、具体的にどのようなものでしょうか?

「勝負強さ」とは競合に打ち勝つ強さではなく、「勝負の時に自分のベストタイムを出す」強さのこと。この「勝負強さ」を因数分解するといくつか要素があるので、それらを整理し、磨いていくことが重要だと考えています。

私が考える勝負強さの一つめの要素は「土俵際の強さ」。

成果が出るか出ないかの差は、いつも紙一重です。例えるなら、“0.9の頑張り”と“1.1の頑張り”では努力量は0.2しか変わらないけれど、このわずかな差によって結果が大きく違ってくる、といったイメージです。なので土俵際の戦いを1つ1つ成功させていくために、わずかな努力を惜しまないこと。この積み重ねが「勝負強さ」に繋がってくると思っています。

もう一つ「勝負強さ」にとって重要な要素が「タイミング」です。

ここぞというタイミングが来た時に勝負できるよう準備しておくこと。そして集中力を発揮し、結果を残すこと。このメリハリみたいなものが「勝負強さ」に繋がります。

「タイミング」を見極め、「土俵際の強さ」を発揮する。これが私が考える起業家の「勝負強さ」ですね。

文=吉田俊也 提供元=DIMENSION NOTE by DIMENSION, Inc. 編集=露原直人

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