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アステカ銀行の経営者 リカルド・サリナス・プリエゴ(Getty Images)

メキシコ最大のコングロマリットを率いる保有資産158億ドル(約1兆7500億円)の富豪が6月27日、ビットコインを支持するツイートを連発し、自身が経営するアステカ銀行(Banco Azteca)が同国で最初のビットコインを受け入れる銀行になると述べた。

「私の銀行と私は、メキシコで最初にビットコインを受け入れる銀行になるために努力している」と、今年のフォーブスの世界の富豪ランキングで172位のリカルド・サリナス・プリエゴはツイートした。

彼は先日のメディアのインタビューで、「すべての国家による法定通貨は詐欺だ」と述べ、投資家はビットコインを所有すべきだと提案していた。


メキシコ3位の富豪であるサリナスは、ビットコインを「新しいゴールド」と呼び、その利便性をアピールした。

現在65歳のサリナスは、ビットコイン関連で20数件のツイートを連発した。その中で、暗号通貨のドージコインを宣伝しつつも億万長者の富を批判するユーザーに対し、「君はずっと貧しいままだろう。幸運を祈るよ」と返信した。

フォーブスはアステカ銀行にコメントを求めたが、回答は得られていない。

サリナスは、メキシコ第2位のテレビ放送局のTVアステカと、彼の祖父が1950年代に設立した小売店グループのグルーポ・エレクトラを経営しており、この2社はアステカ銀行の資金で運営されている。

サリナスは昨年11月のツイートで、自身のポートフォリオの10%をビットコインに投資していることを明らかにした。それ以降、ビットコインの価格は81%近く急騰し、約3万3000ドルをつけているが、4月中旬の6万4000ドルを超える高値からは50%近く下落している。

昨年から機関投資家の参入が相次いだことで、パンデミックの間に暗号通貨は新たな高値圏に到達したが、今月はエルサルバドルが世界で初めてビットコインを法定通貨にしたことで、新たな楽観論が生まれている。

その他のラテンアメリカ諸国も、この流れに加わる意思を見せ始めたが、中国の規制強化によって市場はさらなる苦境に直面している。暗号通貨の時価総額は5月初めに2兆5000億ドルだったが、6月27日にはその約半分の1兆3000億ドル程度に縮小している。

編集=上田裕資

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