競売にかけられるのは「ザ・キー10138」と名付けられた洋梨型のダイヤモンドで、クラリティーとカラーは無色ダイヤとしてはいずれも最高ランクの「フローレス」と「Dカラー」。推定価格は1000万~1500万ドル(約11億~17億円)だ。
この投稿をInstagramで見る
100カラットを超えるダイヤの公開オークションで、仮想通貨が支払い方法として認められるのは初めて。サザビーズによると、推定価格がこれほどまでに高い品が仮想通貨で購入可能になったことはこれまでになかった。
サザビーズは、オンラインと会場の両方を組み合わせたハイブリッド型の競売方法を再び採用。6月25日にオンライン入札が始まり、最後の競りは7月9日に香港の会場で行われる。
100カラット以上かつDカラー、フローレスのダイヤは非常に貴重で、サザビーズによると競売に掛けられたことは過去10回足らずしかない。その中で洋梨型のものはわずか2つだ。
サザビーズによれば、白色のダイヤモンド、特に今回のものと同程度の質のものは人気が高まっている。同社の今年の宝石オークションに出品された白色ダイヤモンドの約80%は既に落札されており、購入者の30%は同社の新規顧客だった。
同社グローバル高級品部門のマネジングディレクター、ジョシュ・プランは「ここ1年で、世界の収集家の間で宝石などの高級品に対する人気が非常に高まった。こうした需要は若いデジタルネイティブ世代で増えており、その多くはアジアの人々だ」と説明している。