スティーブ・ウォズニアックによるK-12(幼稚園から高校まで)教育プログラム「ウォズED」は最近、カナダのドローンメーカー、ドラガンフライと戦略的パートナーシップを結び、ドローンを教育現場の教材として導入する計画を発表した。ドラガンフライは、受賞歴もある大手ドローンソリューション企業だ。
あらゆる職業分野にテクノロジーがあふれる今の時代、幼少期からテクノロジースキルを身に付けておくことは、算数や科学、歴史を学ぶのと同じくらい重要になっている。ウォズニアックは「ドラガンフライのような業界のリーダーをパートナーとすることで、子どもたちは実体験と専門知識の伴う最高の学びの機会を得られる」としている。
筆者はドラガンフライのキャメロン・シェル最高経営責任者(CEO)に、教育現場でのドローンの活用法について詳しく聞いた。
ドローン教育は学年に合わせて内容が調整され、早ければ幼稚園から始まる。カリキュラムは、誰でも効率的に教えられるように組まれており、教師のテクノロジー習熟度にかかわらず、生徒は皆同じレベルの学習体験ができる。
プログラムは4段階に分けられ、初めは低学年を対象に、簡易的なドローンを見学したり、それに触れてみたりするところから始まる。中学・高校レベルではより高度になり、自分でドローンを組み立ててプログラミングし、操縦する。12学年(高校の最終学年)では、ドローンの操縦免許(Part 107 Drone Pilot License)を取得できるレベルにまで達し、卒業後すぐにキャリアに役立てられる。
シェルいわく、ドローン教育の大きな利点のひとつは、子どもたちに将来へ向けた付加価値を提供できることだ。誰もがドローンオペレーターになるわけではないが、キャリアを通じて役立つスキルを学べるのだ。ドローン教育プログラムは技術的スキルを身に付けるだけでなく、クリティカルシンキングや問題解決の能力を養える。これは将来どのキャリアを選択しても役に立つものだ。