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私がネットフリックスのドキュメンタリー映画『Seaspiracy 偽りのサステイナブル漁業』を視聴したのは、フィッシュカレーを食べた直後だった。今思えば、これは失敗だった。見終えたころには、自分の胃腸が水銀やマイクロプラスチックまみれで痛むような感覚に襲われていた。(私はすしが大好物なので、腹の中は実際にそんな状況だろう)

『Seaspiracy』には批判が集まっており、内容の正確性、さらにはその語り口をも疑問視する声が上がっている。同作はマイケル・ムーア監督作にインスピレーションを得た扇情的な映画であることは間違いなく、権力者の揚げ足をとるような形でインタビューを編集する手法を多用している。

私は別に、世間で売られているほぼすべての商品の裏にはひどい環境破壊や搾取があり、血にまみれていることを思い知らされるようなドキュメンタリー映画を見るのが好きというわけではない。だが、私たちは表面の下に隠された事実を知る必要がある。資本主義においては倫理的消費など存在しないことは以前から言われている。『Seaspiracy』は、監督のアリ・タブリジが、胃をかき回されるような発見をする過程を追ったものだ。

同作は、海洋資源の搾取や、それによる生態系の破壊、サプライチェーンで起きている大きな惨状、プラスチックストローへの過剰な注目(海洋プラスチック汚染の大部分は漁具によるものとされている)などに焦点を当てている。また、人々が生活様式を変えなければ海洋資源が2048年までに底をつくという大胆な予測も紹介しており、最も批判を浴びているのはこの点だ。

作品にも登場した英エクセター大学のカラム・ロバーツ教授(海洋保護学)は批判に対し、次のように反論している。「この作品は、科学的な厳密さを主目的としたものではなく、映画のストーリーテリング手法を使って論を展開している。ほかの人々は統計について不満に思っているかもしれないが、作品の要点は、私たちが海に多大な害をもたらしているということで、それは真実だ。(海洋資源は)いつか枯渇する。それが2048年だとしても、2079年だとしても、問うべきは『間違った方向に向かっているのか、それとも正しい方向に向かっているのか』だ」

編集=遠藤宗生

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