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Pop Villains / Shutterstock.com

NFTマーケットプレイス「NBA Top Shot」を運営するバンクーバーのスタートアップ「Dapper Labs」は、3月末に評価額26億ドルで3億500万ドル(約340億円)を調達したばかりだが、さらなる資金調達を実施すると報じられている。4月16日のThe Informationによると、新たなラウンドでの同社の評価額は、前回の3倍の75億ドル(約810億円)に達する可能性があるという。

今回のラウンドは、前回のラウンドを主導し、最近ではBNYメロンが支援する暗号資産カストディのスタートアップ「Fireblocks」に出資したCootue Managementが主導するという。

暗号通貨関連のスタートアップは、とんでもないスピードで莫大な資金を調達している。先月だけでも、BlockFi、Blockchain.com、Dapper Labsの3社が相次いで、3億ドル以上のメガラウンドを実施した。

ベンチャーキャピタルにはリスクがつきものだが、彼らが投資額をすぐに2倍や3倍に増やすのには理由がある。暗号通貨とブロックチェーンに特化した投資会社のPantera Capitalのパートナー、ポール・ベラディタキットは、「この分野の投資家は、特定のカテゴリの勝者だと思うものを見つけたら、プレミアムを支払ってでも真っ先に投資する」と話している。

バスケットボール界のレジェンドであるマイケル・ジョーダンや、ケビン・デュラントらが支援するDapper Labsは、その条件に合致しているようだ。DappRadarのデータによると、Dapper Labsが運営するNBA Top Shotは、今年第1四半期に5億ドルのトランザクションを行っており、そのボリュームは同期間のNFT取引額(15億ドル)の3分の1に達している。

しかし、ここにはリスクも存在する。Dapper Labsの「驚異的な成長」とブランドの認知度が、投資家がこのようなスピードで数億ドルを投入する理由だが、「企業が前回のラウンドよりも大幅にマークアップした資金をすぐに調達するのは危険だ」とベラディタキットは述べている。投資家の期待に応えなければならないというプレッシャーの中で、スタートアップは決断を急ぎ、巨額の資金を燃焼させてしまう危険があるという。

Dapper Labsにとって「鉄は熱いうちに打て」という言葉は重要だが、彼らは顧客体験を向上させ、成長速度を加速させる上で、資金を賢く使うことが求められる。

編集=上田裕資

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