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2021.03.25 12:30

デレク・ジーター率いる「アスリート自身が語る」サイト、日本版を開設

デレク・ジーター(Charles Trainor Jr./Miami Herald/Tribune News Service via Getty Images)

デレク・ジーター(Charles Trainor Jr./Miami Herald/Tribune News Service via Getty Images)

デレク・ジーターは2014年、アスリートたちが自分自身のストーリーを自分の言葉で自分らしく、直接、率直に語れる場所として、「ザ・プレイヤーズ・トリビューン(TPT)」を立ち上げた。

その目的は、アスリートのパフォーマンスについて伝える型にはまった「記事」ではなく、アスリート本人がそれぞれの生活や経験について語り、ファンがそれを「まるでその場で聞き耳を立てているかのように」感じ取ることができる機会を提供することだった。

TPTは創設当初から、プラットフォームをグローバルに拡大していくことを目標に掲げていたという。ジーターは3月24日、世界3位の規模である日本のスポーツ市場への進出を発表した。

ジーターはその日本市場について、次のように語っている。

「日本は世界的なトップアスリートを複数輩出している。だが、彼らにはファンに直接、オープンに、そして正確に伝えることができるプラットフォームがなかった──今まではね」

TPTはコンテンツカンパニーのミライカナイと提携。日本向けのコンテンツを提供する新たなランディングページを開設した。日本のアスリートによるオリジナルと、アーカイブの中から日本語に翻訳したコンテンツを提供する。

苦戦と買収


ジーターがTPTを創業して以来この約7年間、デジタルメディアが苦戦を強いられてきたことは間違いない。ビジネスモデルの変化に伴い、多くが従業員のレイオフや、ペイウォールの増設、広告の増加など経験してきた。TPTも2019年1月までに、レイオフを行っている。

米ミニット・メディア(Minute Media)がスポーツ・コンテンツのテコ入れを図るためにTPTを買収したと発表したのは、同年11月。アサフ ・ペレド最高経営責任者(CEO)は買収の理由について、「アスリートたちが語るストーリーがいかに人々を結び付けかるかということに対し、畏敬の念を抱いてきたからだ」と説明する。

TPTでアスリートたちについて読んだり、聞いたり、見たりすることで、「そのアスリートたちと一緒に、その瞬間を体験している気分になれる…それは本当にまれで、パワフルな体験だ」という。
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編集=木内涼子

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