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(c) Redox

「丸い穴に四角い杭ははまらない」とはよく言われるけれど、配管を接続しようとして実際にそんな状態だったらどうだろう。じつはこれは医療データをやりとりする際によく直面する問題だ。

形状も大きさも違うパイプがあちこちから走っており、それらをうまく接続するすべがない──。米ウィスコンシン州マディソンに本社を置くスタートアップ、リドックス(Redox)は、それらを接合するはんだごてのような技術を開発し、医療データがクラウド上に流れるようにしている。

「わたしたちは自分たちをインフラ企業と考えているんです」とリドックスの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のルーク・ボニー(35)は話す。「医療分野でのテクノロジーの導入を加速するにはどうすればいいのか。そこではインテグレーション(統合)が非常に大きな問題になります」

ポニーとほかのふたりの共同創業者、ニコ・スキーヴァスキ(34)とジェイムズ・ロイド(36)がやろうとしているのは、金融サービス企業向けにAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を提供するプラッド(Plaid)のサービスの医療業界版だ。

プラッドは、個人の銀行口座を「ベンモ(Venmo)」をはじめとする金融アプリとひもづけるプラットフォームを手がける。同様にリドックスは、病院(ゆくゆくは患者も)を最新の医療アプリの開発者らと結びつけようというわけだ。

「リドックスを始めた大きなきっかけは、ディベロッパー(開発者)ファーストのプラットフォームという考えでした。それは二方面のネットワークに力を与えるものです。一方は、イノベーターやディベロッパー、つまり技術を開発する人たち、もう一方は、サービス提供者や患者、つまりその技術を必要としている人たちです」(ボニー)

これは相互運用性という、厄介そうな問題に対する魅力的な解決策だ。リドックスは2月24日、シリーズDラウンドで4500万ドル(約48億円)を調達したと発表した。アダムズ・ストリート・パートナーズが主導したもので、これで累計の資金調達額は9500万ドル(約100億円)になった。

編集=江戸伸禎

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