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CEOのホイットニー・ウォルフ・ハード(Lars Niki/Getty Images for Diane von Furstenberg)

女性優先の出会い系アプリ「バンブル(Bumble)」は2月11日、米ナスダック市場に上場し、同社の創業者でCEOのホイットニー・ウォルフ・ハード(31)は、史上最年少で資産10億ドル超えを達成した女性起業家となった。

バンブルの株式の初値は76ドルとなり、IPO価格の43ドルを大幅に上回った。同社の株式の12%を保有する彼女の保有資産は11日正午頃に16億ドル(約1680億円)に達した。

ウォルフ・ハードは、世界最年少のセルフメイドの女性ビリオネアであるだけでなく、米国において史上最年少で企業を上場させた女性CEOでもある。

バンブルは、大手出会い系アプリとしては、2015年に上場したMatch.comの親会社のマッチグループに次いで2番目に上場を果たした。時価総額が450億ドルのマッチグループは、ティンダーの親会社としても知られ、2017年に4億5000万ドルの買収提案をバンブルに行ったが、ウォルフ・ハードはこれを拒否していた。

バンブルの時価総額は、現在86億ドル(約9000億円)となっている。同社は上場により22億ドルを調達した。

ウォルフ・ハードは、かつてティンダーに勤務していたが、2014年にティンダーの上司らをセクハラで告訴して退社した。その後、彼女は、ロシア人の億万長者で、欧州で人気の出会い系アプリ「バドゥー」の創設者であるアンドレイ・アンドリーブ(Andrey Andreev)からの支援を受けて、バンブルを設立した。

バンブルは、マッチングが発生したら女性がまず最初にアプローチするという女性優先のポリシーで、他の出会い系アプリと差別化を果たし、急成長を遂げた。

しかし、ウルフ・ハードはその後、さらに別のスキャンダルに直面した。2019年7月のフォーブスの記事で、彼女を支援したアンドリーブの指揮下にあったバンブルの運営元のMagicLabのロンドンオフィスでのセクハラ問題が指摘され、彼はバンブルの経営から手を引いた。

その数カ月後に、プライベート・エクイティ企業のブラックストーン・グループが、アンドリーブが保有するバンブル社の株式の過半数(59%から79%と推定される)を30億ドルで買収し、アンドリーブは事実上同社から追放されていた。

ウルフ・ハードは、これまで困難な道のりを歩んできたが、バンブルの上場はSNS上で大きな話題となった。

「本日、バンブルは公開企業になりました。これは、アプリに集まる勇気ある女性たちが、累計17億回以上のファースト・ムーブを起こしたからこそ、可能になったこと。時代のパイオニアであろうとする女性たちが、私たちにビジネス界での道を開いてくれた。サンキュー#BumbleIPO」と彼女はツイートした。

編集=上田裕資

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