ザ・コンテナストアが提携先として選ばれた理由は言うまでもない。同社は93の店舗網を持つ、住宅とオフィス向け収納品販売の最大手だ。店舗には、清潔ですっきりと片づいた暮らしを送るための商品が並んでおり、その品揃えはまさに圧巻だ。
KonMariブランドとの提携は、2020年12月に退任を発表した最高経営責任者(CEO)メリッサ・ライフ(Melissa Reiff)の最後の仕事のひとつとなる。ライフは、同社創業時の立役者として残っていた最後の幹部で、2016年に共同創業者キップ・ティンデル(Kip Tindell)に代わってCEOに就任していた。
2021年2月1日付けで新CEOに就任するのは、化粧品専門店セフォラに長く勤めた小売業界のベテラン、サティシュ・マルホートラ(Satish Malhotra)だ。外部の人間がザ・コンテナストアのトップに就くのは、1978年の創業以来、初めてのこととなる。
ライフが退任する直前の1年間は、同社史上最高に数えられる年となった。2020年に同社株価は、52週安値の1.80ドルから、13.84ドルまで上昇した。株価が伸びたのはおもに8月以降だ。
ホーム関連製品を取り扱う小売店の多くにとっては、消費者が外出せずに自宅で長く過ごすようになり、住居のリフォームや模様替えなどへの支出が増加したことが幸いした。
ライフは、2021年1月末付で退任する。そのあとはきっと、ライフの自宅にもときめきが訪れるよう、近藤麻理恵に手伝ってもらえることだろう。