研究チームは3つのシナリオの間、参加者の心拍数変動データを記録。シナリオ1と2から収集した運動反応から、シナリオ3での心拍数の変動に基づいたストレス反応を予測するモデルを作成した。
参加者らは最後に、限られた時間内で計算を行うストレステストを受けた。答えは正解か不正解として記録され、負荷を高めるために自分の答えが他の参加者と比較される様子も見せられ、不正解だと床のタイルが一つ崩れ去った。研究チームは、その前の2つのシナリオと計算課題の結果に基づき、このモデルによる予測がストレスの高い他の状況でも有効であることを確認した。
研究チームは、心拍数の変動を測ることで参加者に対するリスクなしにストレス耐性を客観的に測ることができると説明。このモデルはアンケート調査といった他の予測法よりも優れていると結論づけている。こうしたツールを使えば、ストレスが多い職業で、心臓血管系の病気や精神上の問題といったさまざまなリスクがある労働者を特定し、早期介入ができるかもしれない。