I study technology disruption in individuals, companies and societies.

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ツイッターユーザー6200人の投稿を分析し、誤情報やフェイクニュース、真偽が未確認の内容を掲載した記事をシェアする傾向が高い人が持つ言語特性を特定したという興味深い研究論文が、学術誌「PeerJ」に掲載された。

『Identifying Twitter users who refuel unreliable news sources with linguistic information(信頼性の低いニュース情報源を助長するツイッターユーザーの言語情報を用いた特定)』と題された論文は、英シェフィールド大学の講師、イーダ・ムーとニコラオス・アレトラスが執筆した。

研究手法はというと、当局が犯罪発生を予知する未来を描いた映画『マイノリティ・リポート』とそれほど遠くはなく、同作の舞台をソーシャルメディアにし、犯罪を偽情報に置き換えたようなものだ。また、テレビドラマ『ブラック・ミラー』の有名なエピソード「ランク社会」も彷彿させる。

この研究は、ユーザーが使用する言語のタイプに基づき将来の行動を予想するものであり、大量のデータへアクセスできる企業によって実行されればより改善できただろう。研究の結論がどうあれ、評判メトリクス(指標)に基づいてユーザーが偽情報を投稿する傾向を測ろうという発想は目新しくはないかもしれないが、示唆に富むものであることは間違いない。

ソーシャルメディアの中には、既に他のユーザーからの評価や、特定のコンテンツに対するユーザーの反応といったカルマ的指標を使いユーザーの行動を監視するものもある。カルマとは仏教の業(ごう)や因果応報の概念であり、意図に基づいた行為が将来の報いにつながることを指す。

ソーシャルメディアの場合、サイト上での行動がそのユーザーのイメージや価値を決定するさまを表している。そのようなメトリクスは時にユーザーのプロフィール上に現れ、そのユーザーを特徴づけたり、投票などでの意思決定に影響を与えたりする。

今回の研究で使用されたツイッターなどのソーシャルメディアが、カルマ的メトリクスをユーザーに適用したら、どうなるだろうか? 

編集=遠藤宗生

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