3. 立場を明確にする
バイルズを批判する者たちは、彼女は体操選手であり、社会活動家であるべきではないと批判してきた。しかし、これまで耐えてきた苦難と、この2020年を経て、彼女は正々堂々と自分の意見を主張する自信を得た。
とりわけ、ラリー・ナサールが長年にわたって選手に働いてきた児童性的虐待問題に関して米国体操連盟がもつ責任の追及や、次期大統領ジョー・バイデンに対する支持表明、黒人たちへの支援。こうした姿勢をすべてツイッターで公表してきた。
「私たちはアスリートですが、人間でもあります。みんなと同じようにニュースも見ます。どうして意見を述べてはいけないのでしょうか?」とバイルズは問いかける。「私たちはプロの社会活動家ではありませんが、この世界で何が善で何が悪かという考えを持っています。それを表明してもいいのです。言論の自由があるのですから」
4. 仕事とそれ以外を分ける
「スポーツや仕事以外で喜びを見つけて、ほかのことでも喜びのタンクを満たせるようになりましょう。(仕事以外で)タンクをいっぱいにする必要があります。そうすれば、仕事に出かけていって、精いっぱいの力を発揮できます」とバイルズは話す。「私は練習場で100%努力します。でも、家に帰ったら体操のことは忘れて、家でやるべきことに集中します」
5. プラス面に焦点を当てる
バイルズが2018年に性的暴行のサバイバーとして名乗りを上げたあとに、立ち直り、さらに強くなることができたのは、暗闇の中で光を見出そうとしたからだ。
「プラス面に焦点を当ててください。そうすれば、再び自分の足で立ち上がって、前に向かって進んでいけるようになります」とバイルズは語る。「それが私の人生の指針です」