この疑問に対する答えは、「当分はやめられない」だ。新型コロナウイルス感染者の急増が続いていること、気温が低く、屋内で集まって過ごす時間が長い時期であることから、マスクの着用は引き続き重要だ。
ワクチンの接種が始まり、近い将来に私たちも接種を受けられるとの期待は高まっている。それでも、マスクが必要な理由はいくつもある。以下、その5つを紹介しよう。
1. あなたが接種を受けられるのは、かなり先かもしれない
たとえ物流の面で米軍に支援を要請したとしても、一晩のうちに全国民にワクチンを接種できるわけではない。新型コロナウイルスのワクチンのなかには、マイナス80℃という超低温での保存と輸送が必要なものもある。
解凍するのが早すぎれば効果が失われる可能性があり、これは必要とするすべての人のもとにワクチンを届けることにあたっての重大な課題だ。
2. 接種を受けた人かどうか、他人には分からない
同時に全国民に接種することは不可能だ。また、あなたが暮らすコミュニティーには、医学的な理由で接種を受けられない人がいるかもしれない。また、米国には依然として、ワクチンに懐疑的な人も多く、これらの人たちは接種を明確に拒否するかもしれない。
また、開発されたワクチンのなかには、最大の効果を得るためには複数回の接種が必要なものもある。つまり、一定の期間を空けて、再び接種を受ける必要があるということだ。だが、他の人たちが接種のどの段階にあり、どれだけ新型コロナウイルスから保護された状態にあるのか、私たちには分からない。
3. ワクチンの有効性は不明
年齢や基礎疾患の有無などによって、つまり人によって、どのワクチンがより有効に働くかは異なると考えられる。そして、たとえ接種を受けたとしても、あなたが本当に新型コロナウイルスから保護されているのか、あるいはあなたが接触する人が保護されているのかどうかは不明だ。