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起業家たちの「頭の中」

ジーンクエスト 高橋祥子

「未来のための遺伝子解析を」を掲げ、日本最初の個人向け大規模遺伝子解析サービスを提供するジーンクエスト。日本人の遺伝情報に特化した研究情報をもとに信頼性の高いデータを提供している。同社代表取締役の高橋祥子氏に、起業家にとって重要な素養、遺伝子解析の未来などについて聞いた。(全2話中、第1話)

*情報は2019年3月現在のものです。


──起業家にとって重要な素養を3つ挙げるとすれば何とお考えでしょうか?

「エモーションとロジック」を両方強く持ち合わせていること。そして「楽観的」であること。最後に「時間軸の認識」ができること。

この3つが起業家に重要な素養なのかなと思います。

──「エモーションとロジック」を両方持ち合わせていることが大切な理由をお聞かせください。

大企業の新規事業は「ロジック」で周囲を説得しながら立案されますが、起業家の場合、周囲の理解が得られないことでも、周囲を巻き込んでいく必要があります。私も起業当初は「ゲノムなんかやって何になるんだ」「遺伝子の意味がわからない」とよく言われていました。

周囲に反対されても推し進める原動力は、起業家自身の原体験や感情です。この「エモーション」に素直に耳を傾け、事業を推し進めるのは起業家ならではの特徴ではないでしょうか。

一方で、主観的な「エモーション」だけでは事業は成功しません。「エモーション」を「ロジック」で客観的に見定めることも必要です。

なので自分の「エモーション」を感じることができて、なおかつ「ロジック」で冷静に見ることができる。そんな人が起業家に向いていると思います。

──2つ目の「楽観的」であることが重要だと思われた理由もお聞かせください。

起業すると問題ばかり起こります。何百回否定されても、何百回困難につき当たっても、それに絶望せず乗り越えていくためには「楽観的」であることが必要です。

私の場合は「生命科学のポテンシャルに対する絶対的な信頼」が「楽観的」な考えにつながっています。

自分たちのやっていることは「生命科学の進歩」に寄与している。そして「生命科学の進歩」は必ず人類の進歩にもつながる、と信じているからこそ「楽観的」になれるのです。

文=城戸大輝 提供元=DIMENSION NOTE by DIMENSION, Inc.

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