起業家たちの「頭の中」

ナイル代表取締役社長 高橋飛翔(提供:DIMENSION NOTE)

「デジタルマーケティングで社会を良くする事業家集団」を標榜するナイル。月間利用者数1000万人を超えるスマホアプリ紹介サービス「Appliv」や、車のサブスクリプションサービス「おトクにマイカー 定額カルモくん」など、多領域に渡り注目サービスを生み出し続けている。そんな同社代表取締役社長 高橋飛翔氏に、起業家にとって重要な素養、成功する事業の創り方などについて聞いた(全3話中、第1話)


「自分がどう死にたいか」を問う


──起業家にとって重要な素養を3つ挙げるとするとなんでしょうか?

私が考える3つの素養は、1つめに「夢と志」があること。2つめが「諦めないこと」。3つめが「倫理観と筋を通すこと」です。

「夢」とは、起業家としてどうなりたいかという自分本位な「夢想」と言い換えることもできます。その「夢想」が、社会や顧客本位な思いと繋がったときに「志」と呼べるようになる。

この「夢と志」が共存し、有機的に繋がりあった状態にあるというのが、大きなことを為す起業家にとってすごく大事だと思っています。

──高橋さんはどのようにして「夢と志」を持たれるようになったのでしょうか?

小さい頃から織田信長やトーマス・エジソンなど偉人の伝記を読むのが好きで、様々な人の伝記を読むうちに「将来は偉人と言われるような人になりたい」となんとなく思うようになりました。

この思いが「夢」として明確になったきっかけは、中学1年生の時の祖母の死でした。「自分がどう死にたいか」について深く考えるようになったのです。

世界中の人が自分の人生を惜しんでくれるような人間になって死にたい、「自分は思う存分生きた!」とガッツポーズして死ねるような人生を生きたい。これが私の「夢」になりました。

幼い頃から持つこの「夢」は、今も変わらず私の原動力となっています。

「夢」が「志」と繋がった


──その「夢」がどのようにして「志」と繋がっていったのでしょうか?

大学在学中の21歳で起業してビジネスを始めた頃は「夢」しか持っていませんでしたね。自分の事業を大きく成功させることばかり考えていました。

しかし、そこから10年以上ビジネスを続ける中で、お客様や従業員、株主など、数多くの人から期待をかけていただく機会が増え、次第に「この人たちの期待に応えたい」「この人たちに幸せでお返ししたい」という「志」が生まれていきました。

当社のミッションである「社会に根付く仕組みを作り、人々を幸せにする」という言葉にも、私の「志」が込められています。

「志」を達成することが、自分の「夢」の実現にもつながる。そう思えるようになったことが、私が経営者として一皮向けた分岐点だったように思います。

文=伊藤紀行 提供元=DIMENSION NOTE by DIMENSION, Inc.

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