そのためには、どうしたらいいでしょうか。
・リアルタイム防御
誰もが知っているように、ワクチン接種は時に治療よりも効果的です。サイバーセキュリティにおいても、ネットワークに侵入する前に、脅威をリアルタイムで防ぐことがその後の攻撃をブロックする重要な鍵。最近の調査では、ネットワークセキュリティの強化と攻撃防止を特に優先しているという回答者は79%に上っています。
・漏れのない対策
ネットワークチェーンのどの部分も疎かにできません。「ニューノーマル」においては、ネットワークインフラのセキュリティレベルと関係性、プロセス、そして接続されたモバイルデバイスや、PC、IoT機器のコンプライアンスなどを見直してチェックすることが求められています。
クラウドの利用が増えるということは、特に、マルチクラウド環境やハイブリッドクラウド環境のワークロード、コンテナ、サーバーレスアプリケーションを保護する技術において、セキュリティレベルも上げるということを意味します。
・統合と可視性
企業インフラの変革は、セキュリティへの投資をチェックするまたとない機会でもあります。保護すべきものを保護できているか、何か見落としているところはないか、気になることは次々と出てくるでしょう。
統合によって最高レベルの可視性が確保されれば、最高の効果が保証されます。管理を一元化させ、組織のセキュリティアーキテクチャ全体でリスクを完全に可視化することが必要なのです。これには、単一のポイントプロダクトソリューションでベンダーの数を減らすしかありません。
危機の時代、企業にはスピード感が求められます。パンデミックのショックは薄れつつあるかもしれませんが、その余波は残ります。私たち全員がネットワークを使い続けていくためには、何よりもセキュリティの充実が不可欠。「ニューノーマル」の下では、セキュリティを変更し、新しい働き方に適応させ続けていく必要があるのです。
(この記事は、世界経済フォーラムのAgendaから転載したものです)
連載:世界が直面する課題の解決方法
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