罰金(反則金)はないが罰則は1点
チャイルドシートやジュニアシートを装着しない「幼児用補助装置使用義務違反」には罰金はない。だが、罰則は1点だ。
バスやタクシーなど、着用を免除されるケースもあるが(道路交通法第26条の3の2第3項第6号)、知人の車に乗るときは必要になる。
2000年4月から義務化
2000年4月、子供が自動車に乗っているときの事故の被害から守るため、チャイルドシートやジュニアシートの使用が義務化された。
チャイルドシートやジュニアシートは、通常のシートベルトだと大きすぎて正しい装着ができない子供にとっては必須だ。「ちょっとそこまでだから」といって抱っこや通常のシートベルトで出かけるのではなく、必ずチャイルドシートやジュニアシートを使用することが重要だ。
ジュニアシートの選び方とポイント
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子供が座りやすい&車に取付けやすい形を選ぶ
ジュニアシートには大きく分けて3種類ある。
・チャイルドシートとジュニアシート兼用タイプ(1歳頃~)
・背もたれ+座面タイプ(3歳頃~)
・座面のみのコンパクトタイプ(6歳頃~)
チャイルドシートとジュニアシート兼用タイプは1歳頃から長く使えるのが特長だ。背もたれ+座面タイプはスリムで隣に座る方の邪魔になりにくく、座面のみのタイプはさらにコンパクト。持ち運びしやすく取り付けも楽なものが多い。
製品によって座り心地は変わるので、実際に子供に座ってもらい気に入ったものを選ぶのがおすすめだ。車に装着する方法も、シートベルトを使うタイプとISOFIX対応のタイプがある。使っている車にISOFIXの装備があれば、ISOFIX対応のジュニアシートを簡単に取り付けできる。
子供の座り心地の好み、車の装備を確かめることがジュニアシートを選ぶ第一歩といえる。
子供の成長に合わせてサイズ調整ができるか
ジュニアシートには3つの種類があると説明した。その中で「チャイルドシートとジュニアシート兼用タイプ」「背もたれ+座面タイプ」はサイズ調整が可能なものがある。たとえば頭を支えるヘッドレストが伸びる、シートベルトの位置を調整できるといった方法だ。
3歳~10歳の間で、子供の身長と体重は大きく成長する。ジュニアシートもサイズ調整可能なもの、できればどんな方法で調整できるかも確認しておくといいだろう。
チャイルドシート兼用モデルもある
チャイルドシート兼用モデルは1歳ごろから使用することができる。1歳のときはクッション性の高いシートに、チャイルドシートのような5点式ベルトでお腹のあたりをカチッと留め、体全体をしっかりと固定。3歳になったらパーツを交換、通常のシートベルトをしめるように体を固定する。