ビジネス

2020.11.19

グーグルが「スマホ封筒」リリース。デジタル中毒の解毒剤となるか?

Wonderfulengineering.com

通知が鳴るたびに気が散って集中できなくなるものの、大事な電話を取りのがしたくないからスマホの電源を切れない──。

ありとあらゆる種類のデジタルアラートが、今日もスマートフォンを通して私たちの集中力を試そうとしている。

実はグーグルが、ちょっとユニークかつクールな手段でそれらに対応しようとしている。それは、「Envelope(封筒)」だ。使い方は、そのグーグル製(自分でダウンロードして、切って、折って、作る)封筒にスマホを入れるだけ。瞬間、あなたのスマートフォンは、電話を受けたりかけたりするだけの古式ゆかしいデバイスに早変わりする。スマートフォンがこの封筒に入っているかぎり、きっと仕事に集中することができるはず、というわけだ。

ダウンロード→印刷→スマホを入れるだけ


ではこの「封筒」の肝心の使い方は? もしあなたがPixelユーザーなら、 「Envelope(封筒)」というアプリをGoogle Playからダウンロードし、PDFで提供されている封筒を印刷して電話を中に入れ、接着する。それだけだ。この封筒が、集中したい時、メディアフリークたちにとって不可欠な「オプション」となることは間違いない。

封筒だけではない。グーグルは「デジタル社会でよく生きるための提案(Digital Wellbeing Initiative)」の一環として、新しいアプリの開発を発表している。

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それらは、「封筒」同様、「デジタルの世界から数分間、ユーザーを遠ざける」施策だ。たとえば、電話をかける「ダイヤルパッド」以外の画面を隠してしまうシール。映画館やコンサート、急な会議への出席などの際にわれわれが使う、「スマートフォンを小さなポーチに入れておく」おなじみの方法とちょっと似ていないだろうか?

唯一の制約は、このシールや封筒が、サイズの都合上、機種限定でしか使えない、すなわち「Google Pixel 3a」にしか対応していないことだ。だが他の機種対応のシールも開発中というから、心配はいらないようだ。
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翻訳協力=長谷川 寧々 編集=石井 節子

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