まずは数字の話から紹介しよう。9月16日、オンライン中継された本誌スポーツビジネスアワードでのこと。スイスから参加していた岡部恭英(「TEAMマーケティング」アジア・パシフィック地域統括責任者)がこう切り出した。
「デロイトトーマツの『Football Money League』という世界のサッカークラブ収益ランキングがあります。ここに福岡ソフトバンクホークスの売上高を当てはめると世界16位。ACミランより上位です。野球と単純に比較はできませんが、ホークスの稼ぐ力はグローバルでも賞賛されるべき数字です」
ホークスは2020年2月決算で日本のプロスポーツ史上最高となる売上高324億9300万円を記録した。世界に冠する欧州サッカーと違い、日本のプロ野球のマーケットは日本国内限定である。それなのに、ホークスはどうやって稼いだのか。そこに今回のスポーツビジネスアワードのテーマ「稼ぐ力」のヒントがあるのではないか。
公募・推薦の115社から選ばれた受賞企業は、単純に売上高の大きさで決まったわけではない。規模や業種を問わず共通するのは旧来型のビジネスから脱却している点。Forbes JAPANの特設スタジオに登場した各社代表にその工夫を聞いた。
<受賞企業リスト>
グランプリ GRAND PRIX
福岡ソフトバンクホークス株式会社
奨励賞 INCENTIVE AWARD
株式会社SPLYZA / SPLYZA Teams
NO.1
新日本プロレスリング株式会社
NO.2
株式会社SC鳥取 / Shibafull(しばふる)
NO.3
株式会社NTTSportict(NTTスポルティクト) / NTTSportict
NO.4
一般社団法人日本野球機構(NPB)&
公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)/ 新型コロナウイルス対策連絡会議
NO.5
ミズノ株式会社 / ミズノヘキサスロン運動プログラム
NO.5
株式会社ユーフォリア / ONE TAP SPORTS