双子のようにそっくりな2機種の見分け方
グーグルは8月20日に4G LTE対応のGoogle Pixel 4aを発売したばかりだが、2カ月も待たない間に5G対応の2モデルを加えて2020年のラインナップを一息に揃えた。
特筆すべきは5G対応のフラグシップであるPixel 5が10万円を大幅に切る7万4800円で発売されたことだ。振り返れば2018年に発売されたGoogle Pixel 3はストレージ容量64GBのモデルが9万5000円(Googleストア、税込価格)という高級機だった。2019年発売のGoogle Pixel 4も価格は8万9980円から。今度のモデルが5G対応であることも考慮すれば、シリーズのフラグシップモデルはずいぶんとお買い得になった。
Pixel 5は6.0インチ/FHD+の有機ELディスプレイを搭載する。先のシリーズまでは少し大判サイズの「XL」も同時に発売されてきたが、今回はPixel 5 XLというモデルはない。代わりに6.2インチ/FHD+の有機ELディスプレイを採用するPixel 4a(5G)が大判モデルのファンの期待を背に受ける。
6.2インチの大型モデル「Google Pixel 4a(5G)」
Pixel 4a(5G)はGoogleストアの販売価格が6万500円とさらにお手頃ないわゆる“5G入門機”だ。Pixel 5との詳しい差分については後ほど説明するが、5G通信はどちらも6GHz以下のSub-6周波数帯を利用する。もちろん4G LTE通信にも対応する。
心臓部のプロセッサにはクアルコムのSnapdragon 765Gを搭載、ストレージは128GBという仕様も共通。背面に搭載するメインのデュアルレンズカメラのスペックもほぼ同じ。
Pixel 5とPixel 4a(5G)は、きっと誰もがその購入を本気で検討する段階で詳細まで吟味し尽くさないと選べない、まるで双子のような兄弟機だ。
フロントフェイスはディスプレイ左上にパンチホールを設けてカメラを配置。左からPixel 4a(5G)/Pixel 5/Pixel 4a。
国内の通信キャリアではKDDIがPixel 5を、ソフトバンクがPixel 5とPixel 4a(5G)の両方を取り扱う。GoogleストアではPixelシリーズのスマートフォンをSIMロックフリーで販売している。
筆者が手元で試した限り、楽天モバイルやYモバイルのSIMカードを挿しても4G LTEによる通信と音声通話が問題なく使えている。楽天モバイルは9月30日からスタートした5G通信サービスの「Rakuten UN-LIMIT V」を契約しているが、5Gエリアがとても狭く、端末が手元に届いてからまだサービスエリアに足を運んで検証できていない。機会を改めて報告したい。