キャリア・教育

2020.11.07 18:00

95カ月連続指名ナンバーワン 歌舞伎町キャバ嬢の最強「コミュニケーション術」

桜井野の花氏。歌舞伎町のキャバクラで95か月連続 指名ナンバーワンの実績を持つ。


──話は分かりました! しかし、それも度を過ぎれば、逆効果になりませんか?
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あまりにも強烈なキャラは、ハマる人はハマりますが、そうでなかったときのリスクが高すぎます。

意外に思われるかもしれませんが、私の生き方はすべてリスクヘッジなんです。リスクはなるべく避けるのが大原則。私に関して言えば、極端すぎず、相手の許容範囲の中で最大限のアピールをするというのが基本スタンスです。

そんな“毒のない偉そうな態度”みたいなものが身についてきました(笑)。でも、こういうスタイルの接客はけっこうテクニックや経験値が必要なので、最初からやろうとしてはいけません。
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リスクを冒さないためにも、自分のギャップや特徴をきちんと把握しておくことが重要。そのうえでギャップを使いこなせたらカンペキですよ!

──それにしても、そこまで考えなければいけない接客って、かなり難しいように感じてしまいます。

そうですね。でも、場数を踏んで慣れてきたら、特に頭で考えなくても、自然にできるようになりますよ。

会話の時の口調やテンポなんかもそう。ちょっと人より声を大きくして、敬語だけれども少しテンションが高め、みたいな。それも慣れです。

皆さんは、ふだん自分がしゃべっている姿を映像で見たことありますか? 見たことがない人は、一度スマホで撮影して見てみてください。自分が思っている以上に地味だったりするんですよ。

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Getty Images

はじめましての挨拶はテンプレでOKだけど、テンションは高めをキープ。それが飽きてきたら、ちょっとずつアレンジを加えて。第一印象で相手の関心をつかんだら、今度はリピートしてもらうための工夫を仕掛けていきます。

これも基本、コミュニケーションではあるのですが、瞬発的な第一印象づくりのプレゼンとは違って、気の利いた会話のやりとりがポイントになります。

・お客様が求めていることは何か?
・どう答えて欲しいのか?
・お客様は何をメリットと考えるのか?

を、お客様の顔色や仕草を見ながら推測し、最適な言葉を探してお返しします。話すと長くなるから、本を読んでくださいね(笑)。

下ネタの受け答えも敬意をこめて


──お酒の席だと、きわどい話やキツイ冗談とかだけじゃなく、難しい話とかも出そうだから気おくれしそうです……。

お酒の席では、どうしてもシモネタトークは出てきますよね。「そんなのムリ!」という人は、そもそもこの世界には向いてません。

キャバクラで生き残っていくには、シモネタに対してどれだけ無抵抗でいられるか、どれだけうまく相手の誘いをかわしながら、エロトークで相手を喜ばせられるかがポイントになってきます。適度にイヤラシく、でもエロすぎない、大人の品のいいシモネタトークを自ら仕掛けられるようになったら無敵。それには、マジっぽくならないよう、言い方(声のトーンやテンション)にも気をつけましょう。
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