政府が7月末に観光需要の回復の切り口として、休暇を楽しみながらテレワークで働くワーケーションの普及に取り組む考えを示し、賛否両論はありつつもさらに広がりを見せている。
ワーケーション先もいろいろあるが、ホテルやコワーキングスペースはもちろん、国立公園や地方自治体も積極的だ。コロナ禍で需要が減少しているホテルや観光地に人を呼ぶことに期待が集まる。JTBやJALなど大企業でも、旅行先で仕事をするワーケーションが推奨され、取組事例は今後増えていく可能性もある。
キャンプ場でのワーケーションも、キャンプ場の検索・予約サイト「なっぷ」で特設ページが開設されるほど人気だ。WiFiや電源、ワークスペース等の有無がわかり、対応するキャンプ場は二桁を超えている。
ワーケーションでは日常通り仕事をする必要があるため、休暇を過ごすだけではなく、働ける環境が整っていることも重要だ。しかし、ワーケーションできる場所が増えていくと、それらの設備が整っているだけでは、他との差別化は難しくなる。
では、どんなワーケーションの形にこれから人は集まるのか。それは、次にあげるような「地域資源」やその場所ならではの「特別な魅力」をいかしたものだと考える。その特徴を見ていこう。
1. 特別な景色と自然が楽しめる
職場や自宅では体感できない、その場所ならではの景色が望めることが価値となる。海や山、川など、自然に囲まれた場所ならば、リラックスしながら集中して仕事にも取り組むことができるだろう。日常では経験できない非日常空間が、仕事のモチベーションを高めてくれるはずだ。
また、「早起きして、サーフィンや釣りをしてから仕事をしたい」という憧れを持つ人もいるのではないだろうか。自然があふれる場所なら、朝の散歩も気持ちがいい。
朝時間を有効に活用することで、都心ではできない1日の充実を図ることができる。七里ガ浜にある『ワーケーションプラス』ではそのような形で働ける環境を整備している。
朝時間を有効活用してサーフィンも楽しめるワーケーションプラス
2. やる気が刺激されるワーク空間
ワークスペースがおしゃれで集中できる空間であれば、オフィス以上のパフォーマンスが発揮できるかもしれない。奥多摩にある廃校を活用したコワーキングスペース「OKUTAMA+」や、八ヶ岳のコワーキングスペース「富士見 森のオフィス」は、スタイリッシュな空間で人気を集めている。ワークスペースに、個室ブースがあるとリモート会議もやりやすいだろう。
コワーキングスペースならではの、日常とは違う刺激も期待できる