NBAのミルウォーキー・バックスは、ほかのチームに先駆け、プレーオフの試合をボイコットするとの声明を発表。自分たちの言葉に耳が傾けられないことには、もう「うんざりだ」と訴えた。
こうしたNBAの選手たちによるボイコットは、アスリートによる抗議行動の歴史的転機になったといえる。同月26日には、メジャーリーグの複数のチーム、女子プロバスケットボールリーグ(WNBA)の全チーム、メジャーリーグサッカー(MLS)の5チームが試合をボイコット。
テニスのスター選手、大坂なおみもまた、警察の暴力に抗議するため、(開催中のウエスタン・アンド・サザン・オープンの)準決勝をボイコットすると発表した(その後、主催団体が大会を一時中断。大坂と協議した後、大会の再開と大坂の出場で双方が合意)。
スポーツ専門チャンネルESPNによれば、NBAの選手たちも27日朝のミーティングで投票を行い、プレーオフの再開を決定した。
クシュナーの見方とは異なり、プレーオフの試合を行わないことは、選手たちに金銭面での影響を及ぼすことにつながる。ボイコットが長引けば、チームのオーナー側が選手との包括的労働協約に基づく合意を破棄する可能性もある。
選手たちが公職者たちのリップサービスに「うんざりしている」と言うのは当然のことだ。彼らは今後も訴え続け、行動を取り続けていくだろう。一方、クシュナーはただ、テレビで何かを言うだけだ。