この夢と現実のバランスは、上場企業を含む全てのステージの会社に共通して繰り返し出てくるテーマです。唯一の違いは、投資家たちにとって夢と現実のそれぞれが占めるウェイトです。シードステージでは、夢にほとんどのウェイトが置かれます。まだ始めたばかりで、自らの存在価値を証明するための時間が必要な段階だからです。
しかし、ステージが進むにつれて、投資家たちは現実の方により多くのウェイトを置くようになります。あなたはこれを達成すると言っていましたが、本当にできましたか? 業界がこのように変化すると言っていましたが、変化しましたか? シリーズB以降では、数字がどんどん重要になります。
それでもやはり、あなたの会社のアップサイドの大きさを伝えるにあたって、ストーリーテリングは最高の方法です。資金調達とは、本質的には夢を売るということです。投資家たちを信じさせるのがトラクションだとしたら、彼らに関心をもってもらうのがストーリーテリングなのです。
連載:VCのインサイト
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