キャリア・教育

2020.06.15 12:30

米高額寄付者ランキング・トップ10、もっとも寛大な億万長者は?

左:ウォーレン・バフェット、右:ビル・ゲイツ(Monica Schipper/Getty Images)

左:ウォーレン・バフェット、右:ビル・ゲイツ(Monica Schipper/Getty Images)

毎年、多くの慈善活動家が非営利団体に高額寄付を約束しているが、その約束を実際に果たしたのは誰だろうか。フォーブスは米フロリダ州のリサーチ会社「シュック・リサーチ」と提携し、2018年に最も高額の寄付をした人物を追跡した。受益者に届いた寄付金のみをカウントし、まだ支払われていないものや、慈善財団に寄付されたものの財団がまだ使用していない分は含まれていない。

慈善活動家のトップの多くは、米国で最も裕福なアメリカ人でもある。5年連続でバークシャー・ハサウェイ会長のウォーレン・バフェットが1位を獲得し、ビル&メリンダ・ゲイツ、マイケル・ブルームバーグ、ウォルトン家、ジョージ・ソロスが5位にランクインした。合計すると、アメリカの最も寛大な慈善家50人は2018年に141億ドルを寄付し、2017年の126億ドル、2016年の122億ドルから着実に増加している。

今回は、2018年の寄付金額(判明分、同年のレート)に基づいてランキングを作成。集計対象に一部の寄付者が含まれていない可能性がある。

1位 ウォーレン・バフェット 34億ドル(約3740億円)


2018年に全米でもっとも多く寄付したのは、国際コングロマリット、バークシャー・ハサウェイ会長のバフェット。2010年にザ・ギビング・プレッジを創設し株式34億ドル分を寄付した。その大半はビル&メリンダ・ゲイツ財団へ。残りはバフェットの妻の財団や、バフェットの子どもたちが運営する財団に渡している。


2位 ビル・ゲイツ 26億ドル(約2860億円)


世界最大の私的チャリティ財団を夫婦で運営。1994年から501億ドルを提供している。グローバル・ヘルスや国際開発、米国の教育に貢献。2018年には、およそ5億3000万ドルをポリオ撲滅、4億5000万ドルをワクチン供給、4億ドルをHIVとマラリアの治療と予防などに寄付した。


3位 マイケル・ブルームバーグ 7億7600万ドル(約853億円)

ブルームバーグは、世界129の国、510の都市で、教育や公衆衛生のチャリティ団体などに寄付。7000万ドルを気候変動イニシアチブに、5000万ドルを麻薬中毒対策などに寄付。2018年には母校のジョンズ・ホプキンス大学の学生に18億ドルの経済支援を発表。

4位 ウォルトン・ファミリー 5億9600万ドル(約655億円)


ウォルマートの創業者、サム・ウォルトンが1987年に創設したウォルトン・ファミリー財団。現在、サムの2人の子どものアリスとロブ、そしてその孫によって運営されている。2018年には2億1000万ドルを学校教育支援に、9000万ドルを河川や海洋の保全に寄付。

5位 ジョージ・ソロス 5億8500万ドル(約643億円)


ヘッジファンド・マネジャーが創設したオープン・ソサエティ財団は、120もの国で幼児教育や政治キャンペーン、有権者権利、反差別イニシアチブなどを支援。 2018年の主な寄付は、コロンビアを拠点とする人権団体に900万ドル、バングラデシュのチャリティに寄付。
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文=Forbes JAPAN編集部

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