中野:我が子のインターは毎週親からの意見などを反映して改善を重ねて、最終的にはZoomで30分程度クラスでの解説やアクティビティがあって、残り20分程度で課題をやってGoogleクラスルームで提出するという形式に落ち着いています。
シンガポールの幼稚園は先生たちがお手製の動画を配信
ローカル校に子供を通わせている親に聞くと、課題提出がされていないと個別に先生から電話がかかってくるなどの細かいフォローがあったという話もありました。ローカル幼稚園もアートの材料なども配られて、ビデオ配信やライブ配信がありましたが、幼稚園児のライブ配信への参加はなかなか当事者意識が薄く、厳しかったですね。
早期に実施、「自宅環境アンケート」(シンガポール、フランス)
中野:オンライン授業に集中できるかどうかは、家に子どもが使えるPCやプリンターがあるか、部屋の間取り的などにもよりますよね。シンガポールは今回コロナの感染が広がっていく中、「家でオンライン学習できる環境かどうか」のアンケートがかなり早くにされていたようです。デバイスの貸し出しなどはなく、親が社会を回すのに必要不可欠な業種で働いている場合などは登校ができたのですが、デバイスがない子も登校できるという措置にしたようです。
髙崎:フランスも一斉休校中に国家教育省の発表があって、オンライン環境の整っている家庭は全体の95%だったと。そうでない5%の子どもたちにはプリントアウトした課題を配る、担任がこまめに電話をするなどの対応がありました。またシンガポールと同じように、医療者・インフラ物流関係者の子は登校を認めていました。
小西:長女のアメリカの小学校は、3週目から完全にオンライン学習に移行しまして、今も続いています。担任が毎朝、連絡アプリを使って各科目のアサインメントを指示し、タブレットなどを使って、アプリやサイト上の問題を解く形式です。先生に提出したら、ほどなくコメント付きで採点が返ってきます。5週目ぐらいから、先生が課題の説明やメッセージを伝えるビデオ配信が始まり、生きた英語に触れる機会が出てきたのは、親としても助かりました。
双方向のライブ授業が始まってくれると、さらに有難いですね。ちなみに、長男が通うモンテッソーリ教育を実践する幼稚園では、個別の英語指導やクラス全体の活動、ストーリータイム(本読み)など週あたり計4時間ほどのライブ保育が行われています。