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2. 目標は「SMARTゴール」で明確に


業務を数値化できたら今度は、個人の目標をしっかり決めることが重要だ。

当然、その目標はチームや部門の目標に沿った、数値で表現されたものである必要がある。その条件を満たす目標設定の際、アマゾンでは、「SMARTゴール」という手法を使っているので、是非目標設定の際にご活用いただきたい。



SMARTゴールの「SMART」。それは、目標を決める際に必要な項目の「頭文字」を並べたものだ。すなわち、S=Specific(具体的に)、M=Measurable(計測可能な)、A=Achievable(達成可能な)、R=Relevant(関連性のある)、T=Time Sensitive(期限のある)。

以下、各々説明しよう。

S=Specific(具体的に)


目標は具体的でなければならない。曖昧さがしのびこむと、目標自体の意味がなくなる。具体性を確認するには「5W1H」を確認するとよい。すなわち、誰が、いつ、何を、どこで、なぜ、どのように、が明確になっている必要がある。

M=Measurable(計測可能な)


数値目標は、何らかの手段で計測可能でなければならない。数値目標を決めても実績が測れないのであれば意味がないからだ。また、計測が、必要以上に手作業の集計などを必要とする場合、出来るだけ自動化を考える必要がある。目標を計測するために、目標達成自体にかける以上の労力を費やすのは、愚の骨頂である。

A=Achievable(達成可能な)


そもそも達成できない目標を立てても意味がない。達成可能であり、かつ、少しだけ背伸びをしないと届かない目標を設定するのが肝要である。また目標の「粒度」も大切である。1人の営業マンに、会社全体の売上げ目標を与えてもそもそも意味がない。担当する範囲内での具体的な目標である必要があるのは、当然だ。

R=Relevant(関連性のある)


担当業務以外の目標を持たせても意味がない。たとえば人事担当者に、新規顧客獲得数を目標に持たせてもナンセンスだ。大きく見れば、人事担当者の貢献が新規顧客増につながるかもしれないが、直接的に関与できる指標でなければ、「コントロールできない」のでNGだ。

T=Time Sensitive(期限のある)


目標を設定する際に忘れがちで、かつ非常に大事なのが、いつまでに達成するのかの「期限」だ。目標の大きさによっては1年かけてやることもあるかもしれないが、その目標をさらに分解すると数週間、数カ月単位の目標の積み上げになっているはずだ。年単位の計画達成のために、「より小さな目標」を期限付きで管理していくべきである。

ポストコロナがどのような世界になるのかはいまだ不透明だが、今までと同じ世界であることはないだろう。本当の意味の「働き方改革」を起こすのは、今、この瞬間しかない。平常回帰の後で後悔しないように、「今この時間」を活用してほしい。たとえば今こうしている瞬間も、アマゾンは、進化し続けているのだから。

編集=石井節子

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