この事業は、新型コロナウイルス流行状況を踏まえた経済産業省の令和2年度補正遠隔健康相談事業体制強化事業(小児・産婦人科専門窓口)だ。
スマホで医療相談「産婦人科・小児科オンライン」
産婦人科オンライン、小児科オンラインはスマホから直接、産婦人科医、小児科医、または助産師に相談ができるサービス。現在、110名の産婦人科医、小児科医、助産師が在籍している。必ず専門家が回答する点が最大の特徴だ。
経済産業省の委託事業により、5月1日(金)から6月26日(金)まで誰でも何度でも無料で利用できる。
*無料利用に必要な合言葉「てをあらおう」を会員登録時に入力
相談方法は下記の2つ。
1. 産婦人科医、小児科医、助産師への予約制相談
スマホのLINEアプリを使用してビデオ通話、音声通話、メッセージチャットのうち好きな方法で、直接産婦人科医、小児科医、助産師にリアルタイムで相談ができる。
対応時間:16時〜23時(平日・日曜日・祝日。土曜日は定休日)
2. 産婦人科医、小児科医、助産師への「いつでも相談」
24時間好きな時間に専用フォームからメッセージで相談内容を質問できる。24時間以内に産婦人科医、小児科医、助産師が回答する。写真の添付も可能だ。
対応時間:24時間 毎日
「産婦人科オンライン」「小児科オンライン」HP>>
*小児科オンラインでは、新生児〜15歳までの子どもの健康や子育てに関する相談を受け付ける。
*産婦人科オンラインでは、妊産婦だけでなく、婦人科のご相談、妊娠を希望している女性からの相談も受け付ける。
*このサービスは遠隔健康医療相談サービスであり、医療行為ではないため、診断や薬の処方はできない。
新型コロナ流行状況下での妊産婦、子どもたち
社会ストレスのかかる今、影響を受けやすく重点的に守らねばならない存在として、妊産婦、子どもたちがいる。「産婦人科オンライン」「小児科オンライン」においてオンライン相談を受けている中で、大きく3つの影響を感じている。
1. 新型コロナウイルス感染症への不安から起こる受診控え
2. 相次ぐ乳幼児健診、母親学級の延期による対面サポートの減少
3. 自宅待機増加によって、DVや虐待増加への懸念
こうした状況に対して、産婦人科医、小児科医、助産師が手のひらにあるスマートフォンを介して接点を持ち、サポートする。家から出にくい今だからこそ、オンライン相談が社会のセーフティネットとして機能することが期待されている。
Kids Public代表 小児科医 橋本直也は以下のようにコメントしている。
「病院で待っているだけでは届かない不安、孤立がある。その解決をしたい、という思いで2016年から小児科オンライン、2018年から産婦人科オンラインを運営してきました。妊産婦さん、子どもたちは社会ストレスの影響を受けやすい存在です。社会全体で守っていかなければなりません。
事業を始めた原点となっている思いのもと、国難とも呼べる現状においてこれまで培ってきた知見を最大限活かし、妊産婦さん、子どもたちそして、子どもを育てる全ての保護者の方々の不安解消に貢献できるよう、医療従事者として全力でその責務を果たしたいと思います」
「産婦人科オンライン」「小児科オンライン」は、妊産婦、子どもたちの健康を守り、その向上に貢献することをミッションに掲げ、活動を続ける。