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環境保護を推進する著名人やテクノロジー企業は、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーが、いかに優れたものであるかを力説してきた。しかし、マイケル・ムーアが製作を手がけたドキュメンタリー映画「プラネット・オブ・ヒューマンズ」は、この業界の欺瞞に満ちた実態を暴き出している。

「プラネット・オブ・ヒューマンズ」は、4月21日からユーチューブで無料公開されている。ムーアはロイターの取材に「自分はこの映画を撮る前、太陽光パネルは永久に使えるものだと思っていた」と述べている。「それがどうやって作られているかを知らなかった」

監督のジェフ・ギブスはカリフォルニア州の太陽光発電所の跡地を見ながら「太陽の墓場みたいだ」とつぶやく。「ソーラーパネルの寿命が短いことを初めて知った」

人類がエネルギーの枯渇に直面しているという話は真実ではない。地中には数百年から数千年にも及ぶ人類の活動に必要な石油が埋蔵されており、原子力エネルギーのキャパシティはほぼ無限と言える。

この映画は、他では見られない環境保護活動の舞台裏を探っている。アップルのサステナビリティ部門主任のリサ・ジャクソンは、イベントの壇上で「アップルは再生可能エネルギー導入率100%を達成した」と高らかに宣言し、観衆の拍手を浴びる。

しかし、ギブスが取材した再生可能エネルギーの専門家は「太陽光や風力のみで運営している企業は、地球上に1社も存在しない」と話す。映画ではアップルの太陽光施設を建設するために、切り倒された森が描かれる。

環境保護イベントのアースデイ創設者のデニス・ヘイズは2015年のイベントの会場で、太陽光エネルギーのみでコンサートが運営されていると宣言する。しかし、ギブスがステージの裏側にまわり、マイクを向けたスタッフは「会場の電力はディーゼル発電で生み出されている」と話す。

無料のエネルギーの魔法は存在しない


イーロン・マスクはテスラのギガファクトリーが、再生可能エネルギーで運営されていると主張するが、実際は既存の電力網に頼っている。企業エキスポでソーラーパネルを販売する業者は「一部のソーラーパネルの寿命は10年程度だ」と話す。「無料のエネルギーを生み出す魔法は、現実には存在しない」

映画では、未来のエネルギーとして期待されるバイオマス燃料の残念な真実についてもふれている。一部の科学者は、バイオマスやバイオ燃料がブラジルやマレーシアの熱帯雨林を破壊すると述べている。環境に優しいとされるエネルギーが実際は、石油や石炭よりもずっと多くの二酸化炭素を排出するのだ。

「プラネット・オブ・ヒューマンズ」には、シリコンバレーの著名ベンチャーキャピタリストのビノッド・コースラが、CBSの「60ミニッツ」に登場した際の映像も収められている。コースラは、バイオ燃料がクリーンなガソリンになると主張する。

その1年後に彼が運営するバイオ燃料企業「KiOR」は破産宣告を行い、ミシシッピ州からの7500万ドル(約80億円)のローンの返済を免除される。ワシントン・ポストの記者は、KiORの関係者が意図的に破産を仕組んだと指摘する。出資者らは、同社が詐欺を行ったとして提訴した。

編集=上田裕資

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