ゲーム関連デバイスは好調
Acerは伝統的なノートブックPCや、ゲーミングPC分野でも勢力を拡大中だ。AcerのCEOのJason Chenは、2018年のフォーブスの取材に、ゲーミングPCが同社の利益の10%台後半のシェアを占めるまで成長したと述べていた。人々が家にこもりがちになる中で、ゲーム関連の需要も伸びている。
調査企業CounterpointのBrady Wangも、「今年はゲーム関連のデバイスは成長が期待できる」と話す。Acerは5月にゲーミングPCの新モデルNitro 5を、750ドルで発売予定だ。手頃な価格のこのモデルも、売上を伸ばすことが期待できる。
しかし、失業率が高まり景気の見通しが悪化する中で、PC市場は再び困難な状況に直面するとアナリストらは予測している。
「パンデミックが世界中に拡大する中で、電子デバイス市場でも消費者の買い控えが起こるだろう」とCounterpointのWangは述べた。
IDCのHuangは、近い将来にサプライチェーンでの混乱が再発すると予測する。そして、そこに追い打ちをかけるのが、世界経済のリセッション入りだという。「巣ごもり消費の拡大は、一部の市場に前向きな効果をもたらすが、2020年後半は厳しい状況になる見通しだ」と彼は続けた。