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台湾とアジア地域に関するあまり知られていない話題をカバー

Faiz Zaki / shutterstock.com

エイサー(Acer)の業績が急回復している。世界6位のPCメーカーであるエイサーは、今年第2四半期の売上高が前年同期比9.1%増の19億ドル(約2130億円)となったことを明らかにした。同社は、かつてPC販売の世界的な低迷で危機的状況に陥り、2011年にはイタリア人の前CEOが辞任。その後、経営の立て直しに取り組んでいた。

業績が改善している要因として、教育市場向けPC「Acer Chromebook」の販売が好調なことに加え、ゲーマー向けPCの上半期の売上高が対前年比107%に拡大したことが挙げられる。しかし、最大の貢献者は、CEOのジェイソン・チェン(Jason Chen)だろう。

「ジェイソンは、変化の激しいテック業界において全社が連携し、効率的で迅速に行動できるよう明確な方向性を示した。2016年にゲーム市場に重点を置く方針を決定した際、ジェイソンは70カ国以上で展開するエイサーグループの全てのチームリーダーが戦略を理解するよう、内部連携の強化を図った」とエイサーの広報担当者は述べている。

調査会社「ガートナー」の台北支社のTracy Tsaiによると、エイサーは2008年にゲームPCブランド「Predator」を立ち上げてゲームデスクトップをリリースしたが、その後ライバルの「エイスース(Asus)」や「デル(Dell)」、「MSI」に追い抜かれたという。

「あらゆるメーカーがゲームPCに力を入れている。多くのユーザーがゲームPCを購入しており、ゲーム市場は安定している」とTsaiは話す。

エイサーは、ハードコアなゲーマー向けの「Predator」に加え、カジュアルゲーマー向けブランド「Nitro」を立ち上げた。同社は、優れた冷却性能を武器にしており、この分野だけで数百もの特許を保有している。同社の3Dデザインのメタル製ファンは、従来のプラスチック製ファンに比べて風量増加率が35%に至るという。同社は、他にも有害な電磁波からユーザーを守るシールド技術を開発している。

編集=上田裕資

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