ビジネス

2020.03.25

日本のVCには、もっと多くの機関投資家が必要だ


VCごとのリターンのギャップは20年前ほど大きくありませんが、大きいことには変わりません(Figure 5)。そのため、優れた結果を出す上でファンドマネージャーの選定は今も重要な要素のため、多くの機関投資家は既存の確立された少数のファンドにだけ投資すべきだと考えがちです。しかし、新興ファンド(1号ファンド、2号)や、それに続くファンド(3号と4号)が一貫してトップ10ファンドの多くを占めていることをデータは示しています(Figure 3)。





日本のスタートアップ投資額は過去6年間で6倍に成長しました。テクノロジーはあらゆる分野を根底から変化させ、創業者たちの手腕も目覚ましく改善しています。これらの要素が合わさり、より大きな成果が投資家たちにもたらされるでしょう。昨年だけでも2つのスタートアップ(freeeとSansan)が1000億円以上の評価額で上場しました。

他にもその規模で上場しそうなスタートアップがいくつもあります。日本のスタートアップ市場が成長していくことで、機関投資家たちの間でVCが重要なアセットクラスとして認識されることを願っています。機関投資家によるVCへの投資が当たり前となっている、アメリカのように。

連載:VCのインサイト
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