ある年に「ジャーナル・オブ・クリニカル・サイコロジー」に掲載された論文によれば、新年の抱負を掲げた159人を追跡調査したところ、1月半ばには29%、同月末には36%が挫折していたという。さらに、6か月後には54%が、目標達成に向けての努力を放棄していた。
問題の一つは、こうした新年の抱負の多くが「基本的に達成不可能」なものだということだ。実際に、よくある抱負の中には、目標としては最悪と言えるものもある。以下、そのワースト10を紹介する。
10. 目標を持つことを目指す
目標は「後で設定しようと思っている」?それはつまり、目標は立てないと決めているにもかかわらず、それをごまかしているということだ。
9. 親切な人、より良い人になる(評価基準があいまいなことを目標にする)
あいまいな目標には意味がない。挫折しやすいのは、基準があいまいだからだ(見方を変えれば、達成も簡単ということになるが…)。
8. より健康になる/体に良い食事をする
具体的に何をどうすることによって、健康状態を改善するというのだろうか?それを明確にせずにこうした目標を掲げても、意味はないだろう。
7. 大切な人を見つける/もっとセックスをする/結婚する
これらの目標はいずれも、達成するには「他の誰か」が必要だ。自分一人ではどうにもできないことは、目標に掲げるべきではない。
6. 金メダリストになる/1日4時間運動する(単純に実現不可能なことを目指す)
目標は現在の自分の状態に合った、より現実的な、そして短期的なものにしよう。あまりに非現実的な目標は、ストレスがたまり、放り出してしまうことになるだけだ。
5. XXX(あなたの好きな有名人)のよう(な体)になる
その人に与えられているのと同じリソース、手助けしてくれる人、メイクアップや画像処理の技術といったものへのアクセスがない状態で、どうやってそれを目指すというのだろうか?別の誰かになろうとなどしないことだ。